#5 英語勉強法③ 英文解釈
皆さんこんにちは。
本日は英文解釈から勉強の説明に入っていきます。
英文解釈とは何でしょうか。英文解釈とは単語や文法の技術をもとに英語の文章を英語のまま解釈することです。何言っているかわからないという方もいらっしゃるかもしれませんが、次の例を見て理解を深めていきましょう。
I think that that that that that boy wrote was wrong.
① ② ③ ④ ⑤
「that」が5つも出てきて「なんだこれ!?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
この文章の英語を日本語訳すると次のようになります。
「あの少年が書いたあの「that」は間違っていると思う。」
⑤ ② ③
これを文法的知識を利用して紐解いていくと次のようになります。今の段階では深く理解する必要はありません。軽く読みながす程度で大丈夫です。
① think の目的語(O)となるthatは「接続詞」、詳しく言えば「従属接続詞」というものです。このthatは普通訳出しません。
② これは指示語の「that」です。③の「that」を指しており、
「あの「that」」という意味を作ります。
③ これは英単語の「that」です。そのままですね。
④ 関係代名詞の目的格の「that」で③の「that」を修飾しています。
⑤ これは③の「that」の用法と同じで指示語になります。「that boy」
で「あの少年」という意味合いになります。
どうでしたか。最初は一見不可思議に見えた英語の文章が文法的知識を利用することで意味が明瞭になりましたね。
このように「英文解釈」は英語の文章の意味を正確にとるうえで重要な役割を果たすのです。
とはいえ①から⑤のように逐一文法的要素を意識しながら英語の文章を読んでいくわけではありません。それらのプロセスをある程度自動化して処理することが目標になってきます。
では具体的な学習方法に入っていきます。まずスタート地点としては英文法の知識がある程度入っていることが前提となります。英文法の学習法については以前の記事でまとめてあるのでこちらを参考にしてみてください。
具体的な教材を紹介していきます。
私のおすすめとしては「基礎英文解釈の技術100」、「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」、「英文熟考」などですね。
具体的な学習は以下のステップで行うと効果的です。
①例題の文章を頭の中で解釈したのち、文章に書き下す。
・この際、最初からうまい文章の訳出は難しいと思うので、文法的要素が明確になるように多少ぎこちなくてもいいので訳出してみてください。
・わからないところがあれば文法書や辞書などを参考に自力で取り組みましょう。
②解説の文章を読み何があっていて何が間違っていたのかを徹底的に分析する。
・不足していた知識は参考書に文法書の記述を書き込んだり、ページを記載したりして情報の一元化をしてください。
③復習として文法事項、学習事項を意識しながら音読5回。
以上のステップで行うと効果的だと思います。
英文解釈ははまると面白く、今までの英語の知識の点と点が有機的に結びついていく感覚が味わえるかと思います。一冊の参考書を決めて、それの知識をしゃぶりつくしてください。参考書の内容を血肉にしてこそ初めて身についたといえます。
以上で英文解釈の記事を閉めたいと思います。
次はいよいよ長文編です。楽しみにしてお待ちください!
それではー。。
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