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シャッフル再生は諦めよう。

音楽アプリを起動し、シャッフル再生のまま聴いていると、気付けばスキップボタンを連続して押しているときがある。

ヒトは、選択肢が増えるほど、決断を先送りする性質があるとされる。経済学的には、「機会費用」という言葉で説明ができる。
このnoteは、今のところ「政治経済」の授業が目的ではないので、簡単に「1つを選ぶということは、それ以外の選択肢を捨てること」くらいに思ってもらえればいいと思う。
つまり、選択肢が増えれば増えるほど、それらを諦めたことによる損失を計算してしまうため、決断がしにくくなるのである。

最近は、サブスクで手軽に大量の音楽を聴くことができるが、それは選択肢が膨大であることを意味する。音楽アプリのシャッフル再生に頼ることは、自分以外に決断を委ねているということなのである。
にもかかわらず、自分はというとスキップボタンを押して、何かしらの曲を求めているのである。その証拠に、渋々ポケットから携帯を取り出し、アプリを立ち上げると、迷わず聴きたい曲を選びにいける。

シャッフル再生が悪いと言いたいのではない。むしろ、決断に脳の容量を割かずに、お気に入りの曲をランダムに聴けるシステムは素晴らしいと思う。
問題は、シャッフル再生をしていながら、スキップボタンを押し続ける時間である。

分かっているなら、早く動いた方がいいだろう。
先刻、深夜1時前に、渋々キーボードを叩き始めた自分に届けたい。

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