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「みんなちがってみんないい」

「みんなちがってみんないい」これは金子みすゞさんの詩の一節です。


「私と小鳥と鈴と」

私が両手をひろげても、

お空はちっとも飛べないが、

飛べる小鳥は私のように、

地面を速くは走れない。

 

私がからだをゆすっても、

きれいな音は出ないけど、

あの鳴る鈴は私のように

たくさんな唄は知らないよ。

 

鈴と、小鳥と、それから私

みんなちがってみんないい。


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この「みんなちがってみんないい」の意味ですが、
この世にあるものは、誰一人、何一つ、同じものはなく、だからこそ
みんなすばらしい。
違う言葉で言うと、丸ごと認めて傷つけない
ということです。

金子みすゞさんの広く深い愛を感じる一節ですね。

思い返してみると、自分の子育ては、ちゃんとした大人に育てようと焦っていたように思います。
周囲の子供と比較したり、ないものばかり追いかけたり、欠点を指摘したりと反省することばかりです。
金子みすゞさんのような広い海のような心で育てていれば・・・

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山口県長門市の漁港近くに金子みすゞさんの記念館があります。
大正時代の趣を残した味わいのあるたたずまいです。

彼女は、明治36年に生まれました。
20歳ですぐに投稿した詩が認められ、当時、童話の選者であった西城八十に「若き童謡詩人の巨匠」とまで言われましたが、文学に理解のない旦那さんにその活動を禁じられてしまいます。


そして不運にも彼女は26歳という若さでこの世を去ってしまいます。


いつかは”さようなら”が来る日があるわけで、金子みすゞさんのことを想うと毎日を大切に生きたいと心に刻むのです。

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