【STOP冤罪】ちいかわが危ない理由
シリアスな展開が続く島合宿編。食って寝て過ごすだけでよかったあの日々は遠く…
前回の記事では、人魚を食べた犯人は島民の二人組であると考察した。
現在の本編で、ちいかわたちに同行している二人組の島民のことである。
彼らが本当に犯人であるとしたら、なぜ自らセイレーンのもとへ向かったのだろうか。
自首ってコト?
人魚を食べると身体に異変が起こることが判明した今(2023/7/24)、セイレーンに腰蓑の中を見られるのは致命的といえる。
セイレーンはおそらく、人魚を食べた者の特徴を、ちいかわたちに説明し、犯人を連れてくるよう命じるつもりなのだろう。そのための人質がラッコである。
なお、人魚を食べると身体に異変が起こるのは、戸隠の人魚伝説がモチーフになっている可能性が高い。戸隠は長野県、やはり「ナガノ県」である↓
だが奇妙なことに、そこにいたるまでの案内をしてくれたのが、まさに容疑者の二人組なのだ。
自首をするつもりなのか? あるいは自らセイレーンを葬りに来たのか? そういった線ももちろん有り得る。むしろその方が被害は少なく済みそうではある。
だが筆者は、セイレーンの報復のやり方を見て、とある描写を思い出してしまった。『島合宿編』のひとつ前の話である。
悪夢編
通称『悪夢編』において、ちいかわは悪夢を見せられた。
その悪夢のシチュエーションが、セイレーンの報復の方法と少し似ているのである。
この『悪夢編』で見られる数々の夢の描写には、これまで起きた出来事が少しずつ織り込まれている。
同時に、現実の描写にも、これまで起きた出来事が少しずつ織り込まれている。
そしてその後すぐに始まったのが今回の『島合宿編』である。『悪夢編』に織り込まれた描写は、過去の出来事に限らず、未来の出来事をも織り込んでいるのではないだろうか。
ちいかわの身体には現在のところ異変は見られないようだが、時間をおいてこれから何かしらの異変が起こるとしたら…
あの炭酸水に何かが入っていたとしたら、ちいかわは危険な状況に陥ってしまうおそれがある。悪夢で体験したようなことが、これから現実で起こってしまうのかもしれない。
なお、悪夢においてちいかわを水責めから救い出したのはうさぎであると解釈することも可能である。
だが悪夢は怪異のコントロール下にあるため、悪夢そのものを終わらせるには直接対決をしなければならなかった。
悪夢における窮地を救ったのがうさぎなら、セイレーンの魔の手からちいかわを救うのもうさぎなのではないだろうか。
そして悪夢の中では果たせなかった資格取得も、近いうちに叶うのではないだろうか。
キーとなる存在
ちいかわのピンチをうさぎが救う、と言ってもそれが容易ではないことは見て明らかである。他のキャラたちの活躍なしにハッピーエンドはない。むしろ、初のメインキャラ全員集合なのだから、全員の見せ場は用意されているはずである。
現在セイレーンに拘束されているラッコは、どうすることもできないように見える。だが現実のラッコは、脇の 下の皮膚が袋のようになっており、そこに貝や石をいくつもしまいこむことができるのだ。ついにラッコらしく貝や石を使用してくれるかもしれない。
加えてラッコという生物は、睡眠時に沖合に流されないよう海藻を身体に巻き付ける習性がある。海藻の扱いには長けているということである。ラッコを拘束しているのは海藻と見て良いだろう。ラッコは機をうかがって、いつでも脱出できる状況にあるのかもしれない。
そして真っ先に救出するべき島民が2人いるということは、ラッコが1人で救出することが困難であるため、ハチワレが駆け付けて(剣を返して)2人で救出する、という展開につなげるためだろう。
うさぎやラッコに次いで、怪異の世界を熟知していそうなのがモモンガである。現在あまりにもヘイトを集めすぎている彼だが、それはつまり抜きん出てフォーカスが当てられているということである。
例えば、現在のモモンガが身体を奪ったときのタイトルは『🍑』であり、そのときモモンガは桃を食べていた。7/18回のタイトルは『🍐』で、モモンガは赤い洋梨を食べている。赤い洋梨は遺伝子を2つ持っており、収穫時には赤褐色だが、追熟が進むと縦縞の2色の赤色に染まる。これを『キメラ』という。
加えて、でかつよとの対比の描写さえも今回挿まれた。他にも、討伐に怯えたり、セイレーンに恐れる様子がなかったり、モモンガがでかつよであることを強調しているように思える。
これらの描写はモモンガというイレギュラーな存在が番狂わせを起こす下準備なのかもしれない。モモンガあるいはその側近のカニがここで🍐(用無し)にならないことを願うばかりである。
※2023/7/28追記
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