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【宮沢賢治】縦縞と書いてキメラと解く、その心がふたつある〜


原作。
アニメ。

 「見たことないキノコ」に着色がなされ、その縦縞模様が強調されている。
 「縦縞」と言えば以前ここに書いた、モモンガが食した「赤い洋梨」の件を思い出す。

本編のタイトルが「🍐(一般的な緑色)」であるにもかかわらず、ちょっとレアな「赤い」洋梨を頬張っていた。

 見ての通り、この赤い洋梨にはまだ「縦縞」が入っていない。
 だが、赤い洋梨は遺伝子を2つ有しており、収穫時には赤褐色だが、追熟が進むと縦縞の2色の赤色に染まっていく。この現象を『キメラ』という。
 この回が出たとき、小出はモモンガが最終的にキメラ化、つまり再び討伐対象になる未来を思った。洋梨(用無し)だけに、なッ!
 小出は植物学者ではないため、植物界における「キメラ」について多くを語ることはできない。だが「あのこ」の登場を目前に控えて、「キメラ」を暗示するような「縦縞」に遭遇してしまった以上は、ここを素通りするわけにはいかないだろう。
 しかも「キノコ」である。小出はキメラ化解除の希望は「キノコ」にあると考えている。詳細は先日アップしたこの動画を観てほしい。

 動画の通り、「心がふたつある〜」という表現は、キメラ化の核心にふれてしまっているように思う。
 そして「あのこ」の回では、「キメラ」も「キノコ」も「縦縞」も大集合してしまっているのだ。

 宮沢賢治は「キメラ」と「縦縞」に異様なこだわりを持っていた。彼の作品では「縦縞」を想起できるものの傍らには必ず「キメラ」がある。
 かの有名な『銀河鉄道の夜』においても、「烏瓜のあかり(縦縞)」を持った子どもらが「ケンタウルス(キメラ)、露をふらせ」と叫んで走っている。

「──犬のなかの狼のキメラがこわい」
宮沢賢治『犬』より
「ジョバンニ、らっこの上着がくるよ」
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より

 「ちいかわ族」と「キノコ」についても、興味深い話があるのだが、それはまた別の機会に。
 それよりも「キメラ化のメカニズム」の解明が急がれるだろう。
 今回ふれた「縦縞」はキメラ化解明のヒントになりうるか、正直なところは「全然わかんない」が、これを踏まえたうえで、本日(2023/12/26)の18時に公開予定の動画を観てほしい。内容はサムネイルの通りである。

タイトルはたぶん
『あのこがなっちゃったのは◯◯したくなかったからだど』

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