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細かすぎる面接対策 面接のルーティン② ノック

 就職活動で不安に思うことを聴くと、ほとんどの人が「面接!」と答えます。採用面接はこれからの人生がかかる大事な場面です。不安は当然です。真剣だからこそ不安になるのです。
 不安のもう一つの大きな理由は、「どうしたらいいかわからない」という未知のことに対する不安です。「知らない」「わからない」が多い分だけ不安は増大します。

 そこで、未知であることから起こる不安を解消するために、細かーく面接対策をします。今回は「ノック」をテーマに、面接会場入室前の準備を確認していきます。

 面接は第一印象が大切とよく言います。最初の30秒とか5秒で決まるとか言いますが、この30秒、5秒のスタートはどこから、何からでしょうか。ドアを開けた瞬間からでしょうか。
 採用担当の視点で考えると「では、次の方どうぞ」と声をかけたときから面接スタートです。次はどんな人だろうという気持ちで入室を待ちます。もちろん提出された書類には目を通しています。その書類通りの人かな?という気持ちで入室を待っています。

 さて、そこであなたです。「次の方どうぞ」という声が聞こえました。心拍数が上がります。「よし!」と心が決まりました。そこで最初の行動、ノックです。「トントン」「コンコン」「ドンドンドン」「カスッカスッカスッ」「ガンガン」いろいろなノックがあります。さて、あなたのノックはどんなタイプですか?自分のノックの音のイメージを考えたことがありますか?

 面接官視点に戻ります。「次の方どうぞ」と声を掛けました。応募書類である程度のイメージはできています。そこにノックの音が聞こえます。「ドンドンドン」という強い低い音がします。すると面接官は、「おっ、力強い」とか「荒っぽいな」とかいろいろと感じます。「コンコンカスッ」という弱く消え入りそうな音なら、「弱々しい」となるか「丁寧そう」となるか、面接官はノックの音にいろいろなイメージを持ちます。その音を面接のチェックポイントにしているということはないと思いますが、イメージは確実に残ります。

 第一印象のスタートは、ノックなのです。ノックからイメージが伝わり始め、ドアを開けるまでが5秒くらい、ドアを開け、中に入ってドアを閉め、簡単な挨拶、歩いて椅子まで行き、「どうぞ」と勧められて椅子に座る、ここまでが30秒くらいです。となると、ノックからここまででほぼ第一印象が決まっているということになりますね。

 ここで質問です。あなたは面接官にどのような第一印象を持ってもらおうとしていますか。「えっ、それは面接官次第でしょう」と思った人がいますよね。そんな人は、考え直しましょう。第一印象を重視している面接官は多くいます。それならば、あなたはどんな第一印象を与えたいのかは考えておくべきです。「どのように?」という疑問がありそうですね。あなたらしい第一印象について考えてみましょう。

 結論から言うと、第一印象のあなたらしさというのは、応募書類と一致しているかどうかです。応募書類では必ず自己アピールしているはずです。「明るく元気」なのか「まじめで真剣」なのか「強いリーダーシップ」なのか「チームワークを大事に」なのか、それぞれの自己アピールポイントがあるはずです。面接に呼ばれたということは、その自己アピールがよかったからです。こういう人なら面接で会ってみようと採用担当が思ったからです。ならば応募書類でアピールしたイメージを第一印象として与えることが大事ですよね。ずれてしまえば、採用担当者の頭に「??」が浮かびます。言い換えれば「自分らしさ」が伝わる第一印象かどうかがポイントなのです。それが「ノック」から始まるのです。
 徹底的に「ノック」を練習しましょう。自分らしさが伝わるノックが面接でできるようにしておきましょう。それが第一印象のスタートなのですから。
 練習のポイントを一つ。ノックは3回しましょう。ビジネスマンが学ぶ「ビジネスマナー」では、ノックは3回としていることがほとんどです。それを学んでいる面接官にとっては、3回のノックは自然で、2回や4回には違和感を覚えます。
3回とも自分らしいいい音が出るようになるまでいろいろなドアをたたいて練習してください。そんな練習をして準備すれば、面接の不安要因が一つ解消されます。

今回はここまで。では、また!


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