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ACIM#12. 自分の問題を認識すると、問題なんてなかったことに気がつくのです

 数日前に受け取った Lisa Natoli(リサ・ナトリ)さんからのメールには、このようなメッセージが書かれていました。

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「問題とは、自分が思ったように物事が運んでいないということだけ」

 リサ・ナトリさんは奇跡のコース(ACIM)のティーチャーでヒーラーでもあります。彼女から快諾を得たので、今回は彼女のメッセージを共有したいと思います。

※『奇跡のコース(A Course in Miracles)』は1976年にアメリカで出版された書籍です。詳しくは以下の記事に掲載していますので、ご興味のある方はご覧ください。


そもそも問題なんてない

 奇跡のコース(ACIM)では、「問題」についてこう語ります。

A problem cannot be solved if you do not know what it is. (Lesson-79.1:1)
問題が何なのかということを認識しない限り、それを解決することはありません。

 これは至極当たり前のことです。では、自分が抱えている問題に気づいたとして、それを解決するためにはどうすればいいのでしょうか。

 奇跡のコース(ACIM)ではこう主張します。

If you are willing to recognize your problems, you will recognize that you have no problems. (Lesson-80.1:1)
あなたが自分の問題を知りたいと思えば、あなたには問題はないのだということを知ることになるでしょう。

 そうなのです。問題を認識しようとすることで、実は問題は存在していなかったことに気がつくのです。

 言い換えると、そもそも私たちには問題なんてないにもかかわらず、問題があると錯覚しているだけなのです。


物事はただ起きているだけ

 長い間リサ・ナトリさんは病に苦しんでいたそうです。しかし、その苦痛から幸せへとシフトできたのは「自分には問題はなく、物事はただ起きているだけだ」と気づいたからだと言います。

All my difficulty and doubt was because I didn't like the situation I thought I was in - and I (Lisa Natoli, the personal self-identity, that was identified with the body, as a body) was trying to change it.

すべての困難と疑念は、自分が陥っていると思い込んでいた状況を気に入らず、私(この身体と結びつくことによって生み出されたリサ・ナトリという個人としてのアイデンティティ)がその状況を変えようとしていたから生まれていたのです。

 つまり、最初から存在しない問題をあたかもあるかのように錯覚し、それを解決しなければならないと努めていたことが苦しみの原因だったのです。

My healing occurred (more accurately, when the realization that I was already healed was brought to my awareness) when I stopped fighting, stopped attacking - and chose to accept the truth of myself instead.

私が癒されたのは(より正確に言うと、私はすでに癒されていたのだと意識した瞬間は)戦いをやめ、攻撃をやめ、その代わりに自分自身の真実を受け入れることを選択したときだったのです。


 そう、問題なんて、最初からなかったのです。

 あなたが思っている、あなたが抱える問題も、実は存在しないのです。

 あなたはすでに、完全で完璧な、愛ある存在です。

 これが、あなたの真実です。


 だから、

 今いる環境を嘆く必要もないし、

 周りの人を恨む必要もないし、

 自分の何が悪いのかと追及する必要もないし、

 自分の弱点を見つけて責める必要もないし、

 より良い自分を目指して改善する必要もないのです。

 あなたはすでに、愛情たっぷりに優しく、最高の尊い存在なのですから。


人生の運転は運転手に任せ、あなたは今見える風景を楽しめばいい

 それはまさに、りんご探偵🍎さんが言うように、私たちは本当は運転席ではなく助手席に座っているということに気がつくことと同じなのだと思うのです。

 あなたにはすでに最高の運転手がついています。だから、安心して完全に任せきってしまえばいいのです。あなたがこの人生で望んでいることすべてを、心ゆくまで体験できるように計画し、案内してくれている、あなた専属の運転手です。

 問題は、運転手を信用せずに、助手席にいるあなたがハンドルを握ろうとすることから始まります。だから、もう任せてしまえばいいのです。

 あなたが今すべきことは、今この瞬間に今いる場所から見える景色を十分に味わいながら、そこでしかできない経験をすることなのです。

 意外に、あなたが思っている以上に、おもしろいかもしれませんよ。

 そして、もちろんのこと、問題は起きません。

 だって、それが本来あなたがこの人生で体験したいことなのですから。

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