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#69 構造上そぐわない 腰を回すという表現

日常生活動作やスポーツ動作の中で
身体を捻ったりすることは
いかと思います。

スポーツ動作ですと、野球やゴルフなどの
スイング動作は身体を捻る動きとなります。

よくスイング動作に指導の中で
腰を回すと指導されることが
多かったりします。

身体を捻る動作(回旋動作)の可動域、
動かせる範囲はこちらになっています。。

脊椎回旋動作の参考可動域は
90度と言われています。

内容ですが、
頚椎は50度、
胸椎は35度、
腰椎は5度
となっております。

よって脊椎(背骨)の中で、
腰椎は解剖学的構造上、
回旋可動域は5度しかありません。

そのため、腰を捻る動きを多用してしまうと
腰を痛める可能性が出てきます。

また、股関節の参考回旋可動域は、
40度と言われておりまして、
背骨と股関節が連動することにより、
身体を捻ることができるように
なっています。

この中で、胸椎部や股関節の回旋可動域が
何らかの影響で減少してしまいますと
腰が回旋動作を代償する形に
なってしまうため
腰の痛みを引き起こして
しまうこともあります。

加えて、身体を捻る動作を
腰を回すや腰を使うなどの
言葉で説明・理解し、
イメージを作ってしまいますと
無意識下での動きがあたかも
腰を中心に動かすように
なってしまうおそれがあります。

これが成長期の子どもの場合は、
早くして腰のトラブルに
悩まされてしまうこともあります。

アスリートの方の場合ですと、
腹斜筋などに負担がかかってしまい
腹斜筋などの肉離れになってしまう
こともあるのではないかと考えられます。

腰は書いて字のごとく、要になります。

アスリートの方も一般の方も
腰は大事になります。

実際、自分自身の身体を
イメージ通り、思ったように
動かせている方のほうが
意外と少なかったりします。

身体の構造、動きを正しく理解し、
動きの誤差をなくしていくことが
大事になってきます。