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#83 骨盤中間位の重要性

球技のスポーツの中でも
サッカー・フットサルにおいて
視野の広さは、とても重要な能力に
なるかと思います。

視野を確保するするためには、
良い姿勢であることが
大事になってくるかと思います。

中でも、骨盤中間位を保ち、
そこから動作を始められることが
視野の確保やプレーの選択の
正確性に欠かせないのではないか
と考えております。

現代社会の生活様式ですと、
長時間座った姿勢で過ごすことが多く
なおかつ、イスでの生活スタイルになるため
身体の前面にあります腸腰筋や大腿四頭筋が
硬くなってしまったり、
多用することになってしまい
骨盤が前傾傾向になる方が
多いのではないでしょうか。

古くから日本人は、
農耕民族だったため
前かがみで作業することが多く、
骨盤は後傾位であったと言われています。

また欧米人は狩猟民族だったため
身体を反らすことが多く、骨盤は前傾位
であったと言われております。

この観点の中で、欧米人と比較して
スポーツなどで活躍するためには
骨盤前傾位であることが良いという
論調が多いのではないかと感じております。

あくまで、私個人のイメージ
ではございますが、
骨盤前傾位や骨盤後傾位というある
ポジションに納まるのではなく
骨盤中間位より動作によって
骨盤前傾位にも骨盤後傾位にでも
変化・対応できるようにしておくことが
ケガ予防とパフォーマンスアップを
両立できるのではないか
と考えております。

そこで、骨盤中間位とは
どのような状態なのでしょうか?

説明としましては、
学術的になってしまうため
イメージしにくいかもしれません。
申し訳ございません。

骨盤中間位の基準
PSIS(上後腸骨棘)がASIS(上前腸骨棘)
の2〜3横指上となります。

上前腸骨棘は、骨盤の前側にあり、
一番出っ張っている箇所となります。

上後腸骨棘は、骨盤の後ろ側にあり、
骨盤の横で触れられます腸骨稜の縁を
後ろにたどっていきまして、
触れられる出っ張る箇所となります。

この状態がニュートラルポジション
(中間位)となります。

2横指以下→骨盤後傾位
3横指以上→骨盤前傾位(反り腰)

ざっとした別のチェック法ですと
イスに座っていただいて、
頭で上を向いていただき
一番上を向きやすい骨盤の位置が
骨盤中間位になります。

骨盤中間位がなぜ
サッカー・フットサルにおいて
視野の確保に繋がるかといいますと、
骨盤中間位により
その上に存在します背骨、頭が
解剖整理運動学的に
最もスムーズにかつ力感なく
動かせる位置になるからであります。

骨盤前傾位や骨盤後傾位で、
顔を上げて視野を確保するために
姿勢を維持することは
可能ではありますが、
解剖生理運動学的には
自然な形、流れではなかったりしますので、
姿勢を維持することに
エネルギーを費やしてしまい
かねなかったりしますので、
エネルギーをプレーに反映させるためには
骨盤中間位であることは
重要になるのではないかと考えております。

骨盤中間位から始めるためには
骨盤を前後に動かせるようになることが
大切になります。

骨盤を意図的に前後に
動かすことができることを
運動をなさっている方や一般の方でも
知らなかったりします。

骨盤中間位を始め、
身体のアライメントが整っていることは
日常生活動作やスポーツ動作を
スムーズにかつ力感なく、ロスなく
行っていくためには大事になってきます。

改めて、ご自身の身体と
向き合っていただけると幸いです。