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#87 経験が持つ二面性

スポーツだけでなく、
一般社会におきましても
経験を重ねていくことは
大切なことであると思います。

スポーツ、特にチームスポーツに
おきましては
経験の少ない選手よりも
経験を一定程度積んでいる選手のほうが
少なからず重宝される傾向があるかと
思います。

野球では、新人選手を
スタメンとして抜擢することは
プロ野球を見ておりますと
バッターはあまり多くないのでは
ないかとみております。

高卒の選手ですと身体がまだ
プロ仕様になっていないという理由や
プロのピッチャーの球筋や球威に
慣れていないという理由で
ファームから始まる選手が
多いかと思います。

ファームで身体づくりと経験を積み重ねて、実戦での結果が評価されて
一軍メンバーへと駆け上がっていきます。

サッカーでは、ポジションにはよりますが
大学で身体づくりと一定程度の経験を積んだ
大卒の選手がスタメンに抜擢されることが
しばしば見受けられます。

中には高卒の選手でも身体能力が高かったり
クレバーな選手はスタメンに抜擢されることもあったりします。

少なからず選手を起用する上で
『経験』という評価基準が
存在するのではないかと思います。

経験とは、実際に見たり行ったり
するなどの行動だけでなく、
そこから得た学びや知識のことまで
表す言葉と言われています。

プロのスポーツ選手ですと、
プロの選手から得られる技術や知識などを
経験として積み重ねることで、
選手として一回りも二回りも
大きくなることで、
選手として戦えるようになります。

ここでいう経験はある意味
ポジティブな一面かと思われます。

ただ経験にはネガティブな一面も
あるのではないかと考えています。

私は学生時代に
サッカー・フットサルをやっておりまして
サッカー・フットサルにおいて
経験を積むことは
必ずしもいいことだけでは
ないのではないかと感じています。

サッカー・フットサルは、
刻々と状況が変化していくスポーツです。

経験を積んでいきますと、
プレーの予見可能性や危機管理能力も
合わせて高まっていきます。

プレーの予見可能性や
危機管理能力がある選手のほうが
チームとしては計算が
立てやすくなるかと思います。

先を読むことができるということは、
プレー選択が無難になる危険性も
はらんでいるのではないかと
思っております。

プレー選択が無難になるということは、
見ている方々でも
想像できてしてしまうことが
あるのではないかと思います。

私が思うサッカー・フットサルの醍醐味は、意外性だと思っております。

意外性は、経験が持つ二面性の間に存在し、繋ぐものだと考えております。

サッカー・フットサルに限らず、
意外性が試合に与える影響は
大きいかと思います。

先のWBCのイタリア戦でみせた
大谷翔平選手のセーフティーバントも
意外性があり、試合に与えた影響は
とても大きかったと思います。

スポーツにおいて、経験の持つ
二面性を理解、解釈することは
日本が世界と対等以上に戦っていく上で、
キーワードのひとつになるのではないかと
考えております。