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コンクールと室内楽と恩返しと。

みんなのフォトギャラリー、とても素敵な写真が多く観ていて癒されます。このお写真、空や木がお好きとのことで好みが合う✨と使わせて頂きました。皆様これからも素敵な写真を楽しみにしています!

3歳からピアノを習い始め、ピアニストになりたいという夢をブレずに持ち続けてきました。子供の頃はコンクール漬け。一日10時間とか練習してました。それが普通、というより、そうするべき、という気持ちで弾いていたように思います。

そうするべき。他に選択は無い。でも本心は気持ちが晴れない。コンクールが終わると結果よりも『あーやっと終わった…』の繰り返し。指導して下さっていた先生が大好きで教室に入り浸るくらい。ピアノを弾くのは好き。でもコンクール漬けは正直望んではいなかった、でもやるしかない。

人に評価される音楽、一点でも多くとろうとする音楽、私ってこれだけ弾けます!とアピールする音楽、それに価値を感じなかったんだと後になって気付きました。

コンクールは確実に成長出来るし力がつくし、努力とか達成とか様々に経験出来るし必要なんだと思います。上達のために上手に活用すべきものです。評価されるためではなく、まずは自己表現が先。それを目指す、そこに向かう。結果がどうあれ。

大人になってから兄に『俺は子供にはピアノは絶対習わせない』と言われたことがあります。理由を聞くと私がピアノを弾いている姿が『辛そうだったから』と。これを聞いた時とてもショックでとても悲しかったです。実際に兄は子供たちに音楽をさせていません。

周りの人達に『ピアノって大変そう、音楽って辛そう』って伝わってしまう音楽ってなに。なんの価値も無いじゃん。そんな姿を一番近い家族に見せて賞取ったって意味ない。他の人たちより何点高かったですよって評価されることが何だって言うんだろう。なんだか自分が渇いてカラカラになっていく感覚になりました。

自分を高めるためにコンクールを上手に使う、と思えなかった私の向かい方が間違っていたのですが、人と比べて優劣つけられることが本当はたまらなく嫌だったんですね。でも今後のことを考えたらそういう世界を知っていないといけない、一点でも多くとって上にいかなくちゃ。

小3の時に合唱伴奏をした時とても喜びと楽しさを感じました。今になって思えばアンサンブルの虜になる一歩でした。それから合唱や様々な合奏形態で演奏する機会がありました。

歌詞の意味を理解しそれをみんなで表現しよう。楽器の音色を美しく重ねて、心を一つにして温かいものを作ろう。演奏する側が曲に感動し、曲の良いところを分かち合って、慈しみ楽しみながら相手を思いやって表現しよう。共感し合う、思いやりとか優しさとか、それが根底にあるアンサンブルの世界。その共鳴だけで涙が出るほど心が震えます。

ソロの、作曲家と対話して自己表現するのも楽しいですが、仲間達と心と音を合わせて表現する音楽の方が私はずっとずっと好き。室内楽啓蒙活動をしていた敬愛する師匠に出会ってシンプルに『音楽は楽しいもの』がやっと分かった気がします。

奏者たちが思いやって受信発信し合っています。楽器でお喋り、楽しいね〜😊そうやって表現する側がまず幸せで。その幸せな波動が聴く側に伝わって幸せを分かち合う。みーんなが幸せを感じられる。音楽って楽しいね〜😊

それを教えて下さった師匠は天国でいつでも見守ってくれている!師匠の全国での啓蒙活動のレッスン、アンサンブルの超プロの弦楽器奏者とピアニストの先生方との厳しくて愛たっぷりのレッスンで多くのピアノ指導者が学んでいます。

やっと辿り着いた私にとってゴールのこの室内楽レッスン、今後もずーっと先生方の元で学び続けますが、師匠と先生方に恩返しをしたいという思いが強くあります。それにはどう音楽に向かえばいいか…足りないことだらけ、もがいています。

でも幸せ。向かっているところが点数とか評価とかではなく、音色で優しく包み込めるように、感謝の気持ちで温められるように、だから。今出来る最大限を目指して、猛烈にもがいているけど幸せだー😊

今日はたっぷり練習出来そう!ニッコニコで努力します😊

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