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#8 メーソートに来た経緯についての話

 မင်္ဂလာပါ။(ミンガラーバー)カウンゾーです。6ヶ月のボランティアも折り返しを過ぎたところで今更、と言うトピックなのですが、私がどういった経緯でメーソートに来たのか少し詳しく書きたいと思います。

叶わなかったミャンマーへの渡航

 私が入学したのは2021年4月。受験生の1年間はコロナ真っ盛り、入学後も一年生の間はオンライン授業が多く、新たに華やかな大学生活が始まった!と言う感じは正直あまりありませんでした、、、(汗)
 例年、外大では一年生の夏休みに短期間海外に行ける「ショートビジット」と言うものが行われるのですが、コロナの影響でもちろん海外渡航はできず、先輩方が沢山楽しい経験をしてきたショートビジットには行けませんでした。
 コロナだけでなく、さらにミャンマーへの渡航を絶望的にしたのが2021年2月1日にミャンマーで起きたクーデター。私自身この一件でミャンマーに興味を持って敢えてビルマ語専攻を選んだと言う部分もあるので、クーデターの影響で渡航できなくなるのは入学前から予想していたのですが、、、
 在学中にミャンマーに行けないことは分かっていながらもビルマ語とミャンマーの様々なことを学び、しかしその成果を活かせる未来が見えないモヤモヤ感を抱きながら2年が過ぎました。部活に打ち込んだ2年間でもあり、仲良くなった同じビルマ語専攻の同期と学祭などを楽しんだ充実した2年間ではありました。

それでも諦めきれなかった

 一年生、二年生の時期はずっと部活に打ち込み、仲良くなった同じビルマ語専攻の同期と学祭を頑張ったり、将来のことをあまり考えず目の前のことを楽しんで過ごしました。そして、あっという間に2年が過ぎていきました。
 私はミャンマーに行くことを諦めきれず、まずは何かしらでミャンマーやビルマ語に関わること、日本でできることをしなければと思いました。そして初めのステップとして、ミャンマーから日本に来たばかりの子どもに日本語を教えるボランティアに参加することにしました。また大学の先輩にも頼りながら、ボランティアまたはインターンという形でミャンマーに行く道を探しました。
 しかしなかなか現実的な手段は見つからず、、、そもそも大学から許可が降りないので、ミャンマーに行くこと自体が難しかったのです。(大学では、外務省が定める危険レベルがレベル2以上の国・地域への渡航が認められません)そんな中、2023年の3月に初めて現LtoC代表(当時は設立前)の大場さんにお会いする機会がありました。そこで、タイ国境に暮らすミャンマー人のことについてお話を伺いました。
 ビルマ語を話す機会が欲しい、ミャンマー人と現地で関わりたいと考えた時に、ミャンマー以外の国に行くという発想が正直ありませんでした。しかしタイ国境の現状について知り、そこで初めてタイの国境ならミャンマーよりも安全な場所で、ミャンマーの人たちと交流できるチャンスがあると気づきました。
 後日大場さんから、メーソートに知人がいてその方にボランティアとして紹介できるかもしれない、と連絡をいただきました。その後はその方と繋いでいただき、その方には自分の保証人となっていただきホストファミリーの紹介やビザのことなど様々な面でお世話になりました。

渡航準備、そして念願のメーソート

 2023年大学3年生の夏、少しずつメーソートへの渡航の準備が始まりました。ただ荷物の準備などだけではなく、メーソートがどういう場所でどんな人がいて、どんなことに気をつけなければいけないのか、知っておく必要がありました。
 そのため、メーソートで調査を行っていて状況をよく知っている大場さんに何度も相談に乗っていただき、情報の取り扱いなど気をつけなければならないことも教えていただきました。文献を読んだり、インターネットで情報を得ることも可能ですが、現地での経験が無い学生にとって自力のみでの準備には限界があります。特に情報の取り扱いに気を使わなければならないような国境付近の地域に、しっかり準備せず乗り込むのはリスクがあります。  
 そういった意味でLtoCのボランティア派遣としてサポートを受けながら準備をできたことは自分にとって心強く、安心して一人でこのメーソートに飛び込んでいくことができました。渡航直前まで色々と相談に乗っていただき、2023年の11月1日、ついにメーソートでのボランティア生活が始まりました。

現地に行き、人と会い、共に暮らす

 当たり前のようでとても大事なこと。それは、本やインターネットで得た情報だけで終わらせないこと。実際に現地へ赴き、目や耳や鼻や、体のあらゆる場所で感じとること。脳を使って情報を得ることは「知る」ことの最初の過程に過ぎません。見て聞いて感じて、そこで初めて本当の意味で「知る」と言えるのではないでしょうか。
 そして、旅行者としてではなく一人のボランティアとして、または一人の住人として現地の生活に入っていき一緒に過ごすこと。旅行者の視点では見えないものが沢山あります。長い期間暮らすことで自分の中で考えが変わったり、誤解に気づいたり、、、その様々なことが「分かる」には6ヶ月でも全然足りないくらいです。
 大学生のうちに現地の生活にどっぷり浸かる体験ができることはこの上なくありがたいことです。上記のように準備の期間から様々な方のサポートがあってこそこのボランティアは成り立っています。LtoCのボランティア派遣として、体いっぱいにできる限り様々な経験をし、吸収して持ち帰ることが一番大切だと考えています。現地に行き、人と会い、共に暮らすこと。このことの大切さを忘れず、そんな貴重な経験ができることに感謝し、今日も私はメーソートでボランティアを続けています。

このブログについて

 このブログは、任意団体Listening to Communities(LtoC)の紹介を通じて、現地ボランティアの機会を得た日本人の学生が書いています。LtoCは、タイ国境で暮らすミャンマーの土地を追われた人々や、弱い立場にある移民の人々を支援する団体です。日本の学生と現地をつなぐ教育・交流活動も行なっています。団体の詳細についてはこちらをご覧ください。

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