PHASE.2.7「私はLです。」
この時の僕は腐っていた。
クラス変えに恵まれず、今までの様な楽しい日々が
そこにはなかったのだ。
特にあの子がいたからだ。仮に彼女をLと呼んでおこう。
Lはどんな女の子だったかと言うと
スラッとした出立ちに、長い黒髪、いかにも学級委員長って
雰囲気を想像してもらえると良いだろうか。
非常にお喋りな子でその甲高い声が僕は苦手だった。またちょっと
空気の読めない性格も相まって苦手に感じる人は僕だけではなかった。
例えるならば、何を話すにも「私は〜で」「私は〜だから」ってタイプっ