見出し画像

[GAS]Gmailからデータ取得 #4

基礎編#2 及び 応用編 #3 では「メールを送る」を題材にデータ送信について学びましたが、次はメールから「データを取得」する方法について紹介したいと思います。

#4 データ取得について説明

Gmailの受信トレイから件名取得

#4で学ぶこと まとめ図

今回は、「①受信トレイからメールの件名を取得すること」を目的にします。そして取得した件名を「②実行画面に表示」してみましょう。

1.新しいプロジェクトを作成

Google ドライブからGASを作成しますので、Google Apps Scriptにアクセスします。

Google Apps ScriptのURL ←クリック

①新しいプロジェクトを作成

「新しいプロジェクト」を作成します。

「無題のプロジェクト」を立ち上げる

GASを作成できました。

2.プロジェクト名を変更

GASプロジェクトが作成できたら、デフォルトでは「無題のプロジェクト」になっているので、 こちらをクリックして適当な名前に変更し、[OK]ボタンをクリックしてください。

プロジェクト名を変更する

3.コードを入力する

これから詳細については説明しますので、まず下記コードを「コード.gs」のところにコピー&ペーストしてください。

function myFunction() {
  var threads = GmailApp.getInboxThreads(0, 50); //Gmailスレッドから情報取得
  
  for (var i = 0; i < threads.length; i++){
    console.log(threads[i].getFirstMessageSubject()); //Gmailスレッドから件名を取得
  }
}

こちらのコードを貼り付けたら、下記のような画面になると思います。

コードを貼り付けましょう

これから上記コードについて、確認します。

ここから難しく感じる方もいるかもしれませんが、肩の力を抜いて気楽に読んでください。

4.コードで何しているか理解する

コードで何をしているか、 少しづつ内容を分解して考えると理解しやすくなります。

①→②の順序で理解しよう

①メールから件名を取得

今回のメインテーマは、この①の部分です。

var threads = GmailApp.getInboxThreads(0, 50); //Gmailスレッドから情報取得

GmailAppを呼び出して、その中にある機能の一つであるgetInboxThreadsを使用してメール情報を取得しています。

メソッドでは無制限にスレッドを取得することができますが、サーバーに負荷がかかるので今回は0〜50個のスレッドを取得するように設定しています。

今のところは、こういうものがあるんだという理解だけで問題ありません。もっと詳しく知りたい方はリファレンスを確認してください。

②実行画面に表示

①で取得した情報を実行画面に表示します。表示するには「console.log();」というメソッドを使います。

console.log();

また取得した情報を全て確認したいので、「for文」を使用しています。これは多くのプログラミング言語に用意されている構文の一つで、繰り返し(ループ)処理を記述するためのものです。

for (var i = 0; i < threads.length; i++){
    console.log(threads[i].getFirstMessageSubject()); //Gmailスレッドから件名を取得
  }

「for文」について難しく感じる部分もあるかもしれませんが、今回は重要な部分ではないので、こういうものがあるんだなぁと言うくらいの認識で大丈夫です。わからない場合は、とりあえずコピー&ペーストしてください。

①でスレッドの中身は「var threads」に格納しているので、それを一つづつ取り出して見やすいように「console.log()」の中に表示しています。。

5.コーディングしよう

では上記内容を踏まえて、実際にコーディングしてみましょう。

function myFunction() {
  var threads = GmailApp.getInboxThreads(0, 50); //Gmailスレッドから情報取得
  
  for (var i = 0; i < threads.length; i++){
    console.log(threads[i].getFirstMessageSubject()); //Gmailスレッドから件名を取得
  }
}

コーディングが終われば「プロジェクトを保存」してから「実行」します。

参考画面

6.プロジェクトを保存→実行

情報を入力したら、「プロジェクトを保存」をクリックしましょう。「プロジェクトを保存」が完了したら、「実行」をクリックしましょう。

「プロジェクトを保存」→「実行」

7.権限を確認→許可

毎度のことですが、初めてプログラミングを実行する場合、権限の承認が求められます。

権限を確認

「このプロジェクトがあなたのデータへのアクセス権限を必要としています。」と言うポップアップが出ますので、「権限を確認」をクリックしてください。

メールから情報を取得(安全ではないページ)に移動

次の画面で「このアプリはGoogleで確認されていません」と出るので「詳細」から「メールから情報を取得(安全ではないページ)に移動」をクリックしてください。

「許可」をクリック

次の画面で「許可」を求められますので、ご自身のアカウントであることを確認し「許可」をクリックしてください。

8.「実行完了」を確認

「許可」の確認が終わりましたら「実行ログ」のクリックをもう一度クリックしましょう。そして画面上で「実行開始」及び「実行完了」できているか確認しましょう。

「実行完了」を確認

プログラミングに問題がなければ、 実行ログに取得したメール件名が表示されていると思います。

9.GASでGmailからデータ取得についておさらい

GASでメールから情報を取得するには、GmailAppを呼び出してそこからスレッドを取得する必要があります。

GmailApp.getInboxThreads()

10.まとめ

いかがでしょうか?思ったより簡単ですよね。

他のプログラミング言語に比べて、GASはたった数行でメール情報の取得を実行することができます。サーバーを用意する必要などありません。

次回は、「#5GASでGmailの抽出データをまとめてメールで報告」ついて解説していきたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!