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今日という日

今日の4月25日という日が、思い出に残る日であったわけではない。今日という日の大半がもう終わったのだが、珍しく一日を振り返って何があったか考えてみた。

一日の始まりは恋人との昨夜からの電話の続き。それをしながらも三度寝ほどした後、ようやく完全に起床した。三度寝したかいがあったのか、いつもとは違い寝起きがよかった。起床したら必ず僕はソファーベッドの上の布団を畳んでソファーに変身させる。この過程がないと僕は活動状態に移行できない。起床してまず気になるのは一階にいる犬の世話のこと。一緒に朝ご飯を食べるのが日課になりつつある。両者腹ごしらえを済ませるとお互い目を合わせサインを出し合う。僕たちは沈黙の中サインを交わし散歩へと出向く。そして帰宅したら、息を合わせ左足から反時計回りに各足を拭いてやる。このやり取りを僕は気に入っている。それが済むと僕は二階へと駆け上がり、その合間友人へと電話を掛けた。この友人は電話を掛けたら寝ていようが、何かしていようが必ず電話をとってくれる。そして二人ゲームに興じる。気づいたら夕方であった、昼ご飯は忘れていた。電話を終え、スマホに目をやると田舎にいる友人から絶景の写真が送られてきていた。僕には雄大な自然の風景だけではなく、この風景の中佇む友人の姿も容易に想像できた。いつかここに行ってみたい。そして外は暗がりに、晩御飯を家族で食べに行った。僕は先月ついに自動車免許を取ったので父の代わりに運転ができるようになった。今日食べに行ったのは寿司である。僕は軟体動物がすごく好きでいつものごとくイカ、タコ、貝を頼んでいく。このネタたちは食べれば食べるほど病みつきになる、ぜひ選んでやってほしい。食べ終わるとすぐに帰宅した。そして今に至る。

今日は何にもなかった日だなあ、などと思いながら今日あったことをただただ文章に書き起こしてみた。こうして思うのは、何気ない一日でも思い返すとなんだか愛らしい一日だなということ。僕はきっとこの日を今後思い返すことができる気がする。ありがとう4月25日。君とはいつかまた、思い出話ができるね。

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