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【入院費用対策】急な入院時に助けになる「高額療養費制度」と「限度額適用認定証」

Q.下肢動脈閉そく症の診断を受けて、急きょ入院手術することになりました。病気も心配ですが、かかる費用のことも心配です。どうしたらよいでしょうか。

A.通院や入院で大幅に費用が掛かるようになったとき、使える制度として良く知られているものに「高額療養費制度」というものがあります。

「高額療養費制度」
高額な費用がかかっても、自己負担分以上の支出については申請することであとからそのオーバー分が戻ってくるという制度です。

※自己負担金の金額は所得によって変わってきます。詳しくは保険証の発行元にお尋ねください。また医療費以外の食事代やクリーニング代、物品レンタル代、差額ベッド代などはこの制度ではフォローされませんのでご注意ください。

とはいえ、ご質問の場合例えばカテーテル手術をするだけでも100万円くらいの費用が掛かってしまうことが予測され、戻ってくるとは言え一時的にもそうした費用の支払いをするのは結構大変なことです。

そこで覚えておいてほしいのが「限度額適用認定証」の発行をご自分の健康保険の発行元にお願いする方法です。

手続きが病院からの請求時期に間に合うようでしたら、この認定証を窓口に提示するだけで医療費が高額になってもその全部を支払いをすることなく自己負担金分だけの支払いで済ますことができます。

ちなみに、限度額適用認定証は緊急で入院が必要になったときだけに発行されるものではありません

実はなんでもないときにも発行してもらうことができる被保険者の権利でもあります。

ですので、万が一のために普段何もない時に保険証の発行元に依頼して手元に持っておくということもできます。是非覚えておいてください

 尚、一年間にかかった医療費については「医療費控除制度」を用いて税金の還付を受けることができる税制上の別の制度がありますが、限度額適用認定を受けた後の自己負担金分も当然その計算に入れることができます。

その他の病院への通院費や扶養家族の医療費などと合算できますので、支払いが終わった後も領収書は大事に保管しておいてください。

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