ラッキーストライク

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『LUCKY STRIKE 』各号販売情報(4/18時点)

取扱書店様一覧 ・模索舎様(@mosakusha, 東京都新宿区)  :創刊号、二号、三号販売中。  :オンラインストアは以下URL。 ・Seesaw Books様(@seesawbooks_n18, 北海道札幌市北区)  :創刊号、二号、三号販売中。  :書店様の紹介記事は以下URL。 ・バックパックブックス様(@BackPackBooks29, 京王線代田橋駅南口傍)  :創刊号、二号、三号販売中。  :書店様の紹介記事は以下URL。 ・本屋B&B様(@book

    • LUCKY STRIKE 03 のためのノート・リミネール(袴田渥美)

       二〇世紀という時代について、いまいちど考えてみよう。LUCKY STRIKE 03の誌面には、美輪明宏、ヒッチコックとスピルバーグ、それから甲本ヒロトの名前をまず見つけることができる。それぞれの固有名が負っている意味価を比較することはむずかしいが、ひとまず言えるのは、二〇世紀とは音と光の時代であったということだ。たしかに前世紀の文学や思想と呼ばれるジャンルにも重要な意義があったことはもちろん否定しえないのだし、一四年、二九年、四五年、五六年、七七年、九一年……といった重要な

      • 「非転向」へとつながる「小さい路地」は見つかったか?――小峰ひずみ『平成転向論』書評(吉永剛志)

        1 『平成転向論』の概要  この本には小峰の20代が刻印されている。本の副題は、「SEALDs 鷲田清一 谷川雁」となっている。このブログの読者には、理解できない並びかもしれない。それはこういうことだ。著者は、大学4回生の頃、2015年の安保法制反対のSEALDsのデモを一参加者として経験した。そして鷲田がつくった大阪大学の臨床哲学科に著者は在籍していた。そうであるからこそ、短期に終わったSEALDs――それを小峰は「失敗」と呼び「転向」があったという――に対し、鷲田の「臨

        • 『ラッキーストライク』二号内容紹介

           『ラッキーストライク』本誌、ブログ読者の皆様、イベント参加者の皆様、平素よりお世話になっております、ラッキーストライク運営に新しく就任した山西将矢です。私の名前になじみのない皆様も多いと思いますが、運営のひとりとして『ラッキーストライク』本誌第二号の紹介記事をお送り致します。 テーゼ・ラッキーストライク 袴田渥美feat.赤井浩太  今年の四月にブログにて公開された記事をすでにお読みいただいたかもしれませんが、まずはラッキーストライクの暫定的な理念を宣言したテーゼから紹

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        『LUCKY STRIKE 』各号販売情報(4/18時点)

          『人新世の「資本論」』書評――かつてNAMに参加した身から 吉永剛志

           二〇二〇年九月刊行の『人新世の「資本論」』が発売一年あまりで、四〇万部を超えて売れているのは、大変嬉しい。奇跡的でありかつ希望を感じる出来事だ。  どうして、私がこの著作を書評するのか。それなりに必然性がある。少し私の来し方を語りたい。  私は、一九六九年生まれ。ベルリンの壁崩壊のとき、二〇歳だった。大学では、マルクス経済学講座とかは、さりげなく経済学史などに衣替えしていったのを覚えている。そこから考えると、「脱成長コミュニズム」が言われ、それが人口に膾炙してきたのは感動

          『人新世の「資本論」』書評――かつてNAMに参加した身から 吉永剛志

          「続・日本語ラップ批評ナイト」開催に寄せて(B面)

          赤井浩太  つやちゃんのアジビラ、みんな読んだか? 「殴り込み」に「道場破り」だってさ。送られてきてびっくりした。こっちはエンジンかけて待ってたつもりだったんだ。ブルンブルンいわせてたのはおれの方だ。それがどうだ。気がつけばつやちゃんの方がアクセルベタ踏みで走りだしちゃってた。さらにこれを読んだ司会の韻踏み夫はたった三行のメールで三回も「最高」とか言うわけだ。どうすんだほんとに。登壇者二人は始まる前からすでにトップギアだぜ。客を置き去りにしても止まらないぞこのイベント。  

          「続・日本語ラップ批評ナイト」開催に寄せて(B面)

          「続・日本語ラップ批評ナイト」開催に寄せて(A面)

           つやちゃん 「続・日本語ラップ批評ナイト」チケット予約ページ 赤井浩太「「続・日本語ラップ批評ナイト」開催に寄せて(B面)」  ひとまず、図々しくも「日本語ラップ批評ナイト」の“その後”を名乗るところから始めてみよう。ご存知、2016年~2017年に行われた伝説のトークイベントは、「日本語ラップ批評ナイトVol.2は批評界のさんピンCAMPになりえたか?」という挑発的なタイトルのまとめ記事が作られたことからも分かる通り、この国の日本語ラップ批評にとって重要な議論の場とし

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          テーゼ・ラッキーストライク

          袴田渥美feat.赤井浩太 あれは伝説の爆撃機 / この街もそろそろ危ないぜ / どんな風に逃げようか / すべては幻と笑おうか /  手掛かりになるのは薄い月明り          月の爆撃機 / THE BLUE HEARTS 革命家っていうのは大胆さ 与えられたモノだきゃイヤなんだ オレなら、オレなら、一瞬思ったから

          テーゼ・ラッキーストライク

          1月、普通につまらなかったイーストウッドの作品に衝撃を受け、大友克洋全集に喜び、西部邁に想い馳せる月(しげのかいり)

           「普通に」という言葉はなかなか変な日本語だと思う。「普通」なら「普通」なわけだが、「普通に」が前についた場合、それは「言うまでもなく」とか「無論」を意味しているはずである。例えば「普通につまらない」という感想があったとしよう。これは単につまらないのではなく、もはや期待を裏切ることなく、無論「普通につまらない」という意味になるはずだ。  イーストウッドほど「普通に」という前置きが似合う作家はいないのではないか。取り立てて強烈なメッセージ性があるわけでもなく、衒いのある画面作り

          1月、普通につまらなかったイーストウッドの作品に衝撃を受け、大友克洋全集に喜び、西部邁に想い馳せる月(しげのかいり)

          『ニュー・アソシエーショニスト宣言』書評 評者・吉永剛志

           刊行一年で40万部近くのベストセラーとなった斎藤幸平氏の『人新世の資本論』を読むと、マルクスが述べた「可能なるコミュニズム」という言葉や「アソシエーション」という言葉が強調されている。斎藤の本は気候変動の強調は新しい。が、結論的な部分の実践的な方策には――失礼な言い方だが――、特に蒙を啓かされるものはなかった。  20年前、自由で平等な生産者の連合社会を理想とする「可能なるコミュニズム」や「アソシエーション」を運動として前面に打ち出し、実践しようとした団体があった。思想家の

          『ニュー・アソシエーショニスト宣言』書評 評者・吉永剛志

          『小泉義之政治論集成』Ⅰ・Ⅱを読む 評者・吉永剛志

           小泉義之氏から『小泉義之政治論集成』Ⅰ・Ⅱ(「災厄と性愛」、「闘争と統治」、月曜社、二〇二一)を頂いた。読むと『ラッキーストライク』同人赤井浩太氏の名前もちらっと出てくる(Ⅱ「日本イデオロギー批判」)。このブログで紹介しようと思った次第だ。  ところで、不思議なことに書評が、ネットにも雑誌にも書評誌にもまだ出ていない。小泉は学者として畏敬の名のもとに語られることが多い。最近は編著『フーコー研究』を岩波書店から出版した。だからこの『政治論集』も基本「心して読みます!」って感じ

          『小泉義之政治論集成』Ⅰ・Ⅱを読む 評者・吉永剛志

          同人「ラッキーストライク」発足のお報せ

           批評集団『大失敗』の頃よりの読者の皆さま、また、Twitter上での発信をはじめたばかりの私たちの新たなグループにご興味をもってくださっている皆さま、お世話になっております。同人『ラッキーストライク』運営の袴田渥美です。  このたび、前身となった批評集団『大失敗』を運営しておりました、赤井浩太(@rouge_22)、しげのかいり(@hahaha8201)と、私、袴田渥美(@Arcane_Dix_Sept)は、新たに同人『ラッキーストライク』をスタートすることとなりました。

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