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新しいぶどう酒は新しい革袋に

教会の日曜礼拝でどのようなメッセージが語られているのか,すこし紹介します.7月1日のメッセージはマタイ福音書 9章17節からでした.これはイエスの語られたことばです.

また、新しいぶどう酒を貯蔵するのに、古い皮袋を使う人がいるでしょうか。そんなことをしたら、古い皮袋は新しいぶどう酒の圧力で張り裂け、ぶどう酒はこぼれ、どちらもだいなしになってしまいます。新しいぶどう酒を貯蔵するには、新しい皮袋を使います。そうすれば両方とも長持ちするのです。マタイの福音書 9:17

若い牧師先生のメッセージでした.

昔のイスラエルでは ぶどう酒の保存に革の袋を使いました.ぶどう酒が発酵する過程で二酸化炭素が発生するので,袋が膨らみます.その時,古い革袋を使っていると柔軟性に欠けるために避けてしまうのですね.だから新しいぶどう酒は新しい革袋にいれる,という生活の知恵がありました.

この箇所のもともとの話題はイエスより先に活躍したバプテスマのヨハネの弟子たちが来て,ウチの師匠は断食しているのに,なぜイエスは断食しないのですか,との質問に対するイエスの回答です.

たぶん,イエスは自分とヨハネとは違うのだ,自分は昔の慣習に捕らわれず,これから新しいことをする,というメッセージだったのでしょう.

古いものを批判したのではなく、本当に新しくなりたいなら,自分自身を変えたいなら,新しい革袋,変えていただくための器を用意することなしに,それを体験することはできないのです,というメッセージを含んでいます.

注意していただきたいのですが,教会に来られるかたの中には,立派になってから,品行方正になってから洗礼を受けたい,クリスチャンになりたいといわれる方が結構多くいらっしゃいます.

それは違っていて,神様はありのままのあなたを愛しておられます.クリスチャンになるために修業はいりません.イエスの十字架が自分の罪の身代わりになったことを認め,受け入れるだけです.つまり,そのままでいいのです.一方,アメリカの代表的な伝道者ビリー・グラハムは次のようにも言っています.

神様はあなたを「ありのままで」愛しておられます.罪や重荷を抱えたままでも愛しておられます.でも,あまりに愛しておられるので,「そのまま」ではなく,あなたを変えたいほど愛しておられるのです.

そして,新しい革袋を用意する最初の方法は「物事や自分を新しい角度から見る」ことです,と勧めておられました.

これは就活などで見られる自己分析や自己診断といったものとは違い、神様からの視点で自分を見てください,ということだと思います.すなわち神の独り子・イエスを十字架にかけてさえあなたを永遠の滅びから救いだして,天国へ招待したいほど,神様から見たあなたは価値があるのです.不安にかられるあなたに「勇者よ」と呼びかけてくださる神なのです.


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