脱・足元みつめ
ああ、今日のあの発言、もしかして人によってはこう捉えられてしまったかもな。
あの時、こう言葉をかけてあげればよかったな。
あの人はこういう意図で私にこう言ってきたのかもしれない。
ん、、今日のコーデ、あっちの靴履いてきたほうがお洒落だったんじゃないか。
…
1日を終えて、帰り道を辿りながら、私の頭はぐるぐると考えることを続けている。
せっかく1日の仕事が終わったんだから、空っぽの頭で帰ればいいのに。
朝からフル稼働していた頭をシャットダウンするのに、時間がかかるのだ。
熱が逃げていかない。もう最新のファイル保存してあるのにその他のファイルが削除できない。ゴミ箱もパンパンで、そうしてる間にもさらに視覚から新しい情報が入ってくる。
考えることをすぐに放棄できないのなら、もっと違うことにその力を使えばいいのかも!
なにかヒントを得たくて、ネットサーフィンしたり、書店で話題本の表紙を眺めたり(その中でこれ!っと気になったものを購入します)して、、、
こうして夏過ぎ頃に辿り着いたひとつが、SDGsという言葉だった。
初めて見た時は、SDGsってなんの略?と危うくひとりIPPON グランプリを開催しかけた。
通勤の乗り換え駅で目についた入門本を購入し、今更ながら読み進めた。
目標の多様だけれど全部繋がっていること、世界共通で分かりやすくなっていること、規模の大きい話でもひとりひとりの日常生活で気をつけられるものが多いこと、達成できた世界を想像してワクワクすること、に驚いた。
と同時に、どれも実現、達成するべきだと危機感も覚えた。
ビニール袋に入れてもらうのをやめてエコバックに自分で入れる。
ペットボトルを買わずにその日の気分のお茶を入れた水筒を持ち歩く。
ゴミはちゃんと分別し、なるべくプラスチックを出さないようにする。
自分が良いと思った生産方法の食品、農産物を購入する。美味しくいただく。
こんなちっぽけな事がすぐに何かに直結するとは自身最高レベルまでポジティブをあげてもなかなか思えないが、
ああ、寒くなってきて澄んだ空に星がうっすら光って見えてきれいだな。
通りがかりの公園の花々が綺麗だな。
空が繋がっているどこか遠い場所の海の中で生き物がのびのびと泳いでいるかな。
そう想像するだけでも、ちょっと暮らしが豊かになったような気がする。
足元転がっている、自分自身だけのどうしよう、ああすればよかった、こうするべきだった、に頭と心が疲れてしまう前に、
視点を変えて、もっと未来に繋がること考えよう。