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動物病院との付き合い方

*この記事はあくまで主観であり、これが正しいとお伝えしたいよではなく、ひとつの参考にしていただけたら嬉しく思います。

*掲載写真は、2016年に獣医師による1年間の獣医学セミナーを受けていた時に、動物病院の内部や検査を見学させていただいた時のものです。


19箇所の動物病院歴

まずは動物病院歴から少しお話しさせてください。
以前は引っ越しが多く、2008年にお迎えしたラテが6歳になるまでに
ラテが住んだお家は7箇所。下記は住んでいた場所です。

2008年 群馬(ラテをお迎え)
2009年 東京
2010年 東京2
2011年 福島 (引っ越しして3ヶ月の時に東日本大震災に遭う)
2011年 群馬 (震災に遭ったあとすぐ群馬と海外留学へ)
2013年 福島 (ぴのんをお迎え)
2014年   東京〜2023年現在  

ぱーるの時のこと

があり動物病院選びに慎重になっていた私は

・何かあった際に、カルテがある病院の方が
すぐに見てもらえて安心出来る

・どんな動物病院でどんな獣医さんかを
病気が何もない段階で知りたい

上記のことから、
引越しの度にまずは動物病院を探し
1箇所住むごとにだいたい3箇所はカルテを作っていました。

のちほど書こうと思っていますが
2013年にお迎えした子(ぴのん)に病気がいくつかあったことから、
専門病院や大学病院含めて病院を沢山回っていたこと

そして引っ越しもあり、2008-2016年の8年間で
ラテまたはぴのんと行った動物病院は
思い出せる範囲で19箇所あります。
(ぱーるの時や先代の子を含めるともう少しあります。)


沢山の動物病院に行き、色々な獣医さんのセミナーを受け、
話し、学んだことは

飼い主側がどうするかが大事であると言うことでした。

診察室の裏側


獣医さんがしていること


愛犬に何かあった時に、獣医さんを責めたくなる気持ちは経験したことがあります。ぱーるの時も『なぜもっと早くわからなかったんだろう』と思いました。

本当に色々な医師の方がいて、先生の強めな言葉に
愛犬を抱きしめながら帰り道に泣いて帰った事もありました。

お互いに合う合わないももちろんありますが
( 私側だけでは無く、お互いにがポイントです。)

話しを聞いてくれる、丁寧、優しい等の面で良い先生で安心できても
治療方針が合う事とはまた違う事もあります。
ある病気に対しての知識と優しさはまた別だからです。


これは昔、当時行っていた動物病院の先生が優しくて
色々説明してくださり丁寧で安心していたのですが
違う病院に行った時に気がつきました。

また、私は説明を聞きたいタイプですが
そうではない飼い主の方もいらっしゃいます。

良い悪い以前に、合う動物病院、合わない動物病院は
本当に人ぞれぞれだと感じています。

そして、獣医さんのお仕事は本当に多岐に渡っていて
動物だけでも病院では犬だけではなく、猫やフェレット、
エキゾチックアニマル。
病院外では、牛、馬、豚、他にも様々な動物。


さらには、動物病院内での【犬】だけみても
眼科、歯科、耳鼻科、皮膚科、内科、外科、産婦人科、泌尿器科、精神科、麻酔科….他にも


人では身体の部位ごとに全部科目が別れていているのに
多くの獣医さんは、その全てを担当しています。

手術の際に使用する機械


知れば知るほど、本当にすごいと感じています。

さらには手作りごはんにまで理解があったらもう
ワンダフォーです。(古い笑

私が手作りごはんを習った獣医師の先生は

獣医師が大学で学んでいるのは栄養学でも、ドッグフード(単一の栄養素)に対する知識で手作りごはんはまた違った分野

と仰っていました。

そして、獣医さんが参加する、日本医内科学アカデミー学術大会に参加した時、セミナーの中で話すことが多かったのは

飼い主さんへの対応をどうするか』でした。

(*学術大会は、ペット栄養管理士の資格保有者も参加可能です。)

私たち親とのコミュニケーションもすごく大変だと思います。
治したいのは犬だけれど、対話するのは人とだから。


手術道具(鉗子)


私たち親(飼い主)にできること


昨今、獣医さん批判を聞くことや目にすることが
増えてきている気がします。
情報が溢れる、1つの時代の流れなのかも知れません。

ですが、私たち飼い主側が忘れないでいたいことがあります。


治療方針を決めるのは獣医師だけれど
その獣医師を決めるのは私たちであること。


愛犬を守るために、私たちが出来ることは
私たちが、柔軟に行動することなのではないかなと思うのです。

まずは
担当の獣医さんとのコミュニケーション
そして質問力。

獣医さんも人間です。
コミュニケーションは大切です。

そして疑問は要点を絞り質問をすること。
獣医さんも沢山の患者さんをみていて忙しい事が多いため
要点がわからない場合、他の説明も増え、結果、私たちが望む回答が得られないこともあると思います。




次に、
焦らずにどれだけ柔軟に考えられるか

人は何か思ってもみないことが起きると焦ってしまいます。
(私もすぐに焦ります^^;)

例えば、元気だったのに血液検査の結果急に病気だと言われたり
ちょっとしたことだと思っていたのに手術を勧められたり。

焦ってしまうと、考えることが難しくなってしまいます。
その結果

・急いで決めてしまう
・情報を得る時に偏って得てしまう
・考えることなく言われたままにお任せしてしまう

そして
あとで色々な情報を見て
" これで 本当によかったのだろうか…"
と後悔につながることがあります。

なので、緊急時や重篤の場合を除いては
一旦冷静になり冷静に考えることが、とても大切だと思っています。

血液検査(ヘマトクリット値検査)



そして、
ひとつに縛られないこと。

『獣医さんならなんとかしてくれる』
『わかってくれるはず』と、完璧な存在だと思ってしまいますが
多岐に渡り動物の身体を診ている獣医さん。

それなら、獣医さんそれぞれに
得意な分野があるのではないかと思うのです。

かかりつけの先生はいつも診てくださり心強いですが
例えば歯の治療をするのなら、
歯科に力を入れている先生の元に行ってみる。

いい結果が出ない時は
西洋医学だけではなく、東洋医学的なアプローチも入れてみる。

提案された治療方針に対して聞いても疑問があったり、
どうしたらいいのか答えが出せない場合は
セカンドオピニオン、サードオピニオン、場合によってはそれ以上でも
自分の足を使って行動することが大切だと感じています。


心電図と点滴の操作


最後に、できれば
病気になる前にある程度の知識をもっておく。

今は本でもセミナーでも、ある程度の知識を持つことができます。
知識は、病気になる前に持っておくと焦らずにいられて
何かがあった時も自分の中に選択肢が増えていることで
必ず力になると私は感じています。

また、
普段の脈拍数や呼吸数を知っておくと参考になることがあります

(動物病院では通常時とは変わってしまうことが多いため
自宅での安静時に1分あたりの平均を測っておきます。)


レントゲンの現場


全ては後悔しないために

私たちが後悔する時はいつも
自分で納得するまで考えて、自分の意思で決断しなかった時
だと思うのです。

どんな治療であっても、その結果が良くても例え悪かったとしても
この世で1番愛犬のことを大切に思っている親御さん自身が
考えて考えて考えて抜いて行動して
その結果出した答えであるのならば

誰がなんと言おうと、誰になんと言われようと
その子にとってはそれが正解です。

決して間違っていません。
他の人の、あとからの意見なんて気にしなくていいのです。

だからもし、考えて出した答えに
あとから色々な意見を聞いて後悔している方がいたら

絶対に間違っていないです。
とお伝えしたいです。

見学に行った時。獣医師の先生方と私たち(受講生)


病気になった時に治療をしてくれるのは獣医さん。
そして出来る限り病気にならないように毎日を見てあげられるのは
私たち飼い主です。

手作りごはんもそのひとつ。
そして、日々してあげられることは本当に沢山あります。
それを9月より開講の連続セミナーを通してお伝えしたいと思っています。


今日も読んでくださり、ありがとうございます。^^*

miho

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