【読書メモ】#66『愛するということ』by エーリッヒ・フロム(訳:鈴木晶)
🏁結論🏁
愛とは技術であり。容易なものではない。
愛するということを生まれながらにできる人は存在しない。
📌ポイント📌
① 前提
・愛は技術である。
・愛に関する誤った思い込み
⇒愛することよりも、愛されることを問題として捉えている。
② 愛とは、人間の実在の問題に対する答え
・人間の最大の欲求は孤独間の解消。孤独こそがあらゆる不安の源
⇒孤独を克服するための方法。
1)セックスはある程度、孤立感を克服する自然で正常な方法であり、孤独の問題に対する部分的な答え
2)マゾヒスティックな人は、耐え難い孤立感・孤独感から逃れるために、自分に指示し、命令し、保護してくれる人物の一部になりきろうとする。
・愛は与えることであり、もらうものではない。
⇒物質の世界では、たくさん持っている人が豊かではなく、たくさん与える人が豊かである。
※与えるという意味で人を愛せるかどうかは、その人の人格がどれくらい発達しているかによる。
・【配慮】
⇒愛とは、愛するものの生命と成長を積極的気にかけること
・【責任】
⇒愛する人は、自分自身に責任を感じるのと同じように、仲間にも責任を感じる。
・【尊重】
⇒尊重とは、他人がその人らしく成長発展していくように気づかうこと。
・【知る】
⇒人を尊重するには、その人のことをまず知る必要がある。
自分自身に対する関心を超越して、相手の立場に多ってその人を見ることができたときにはじめてその人を知ることができる。
③ 愛の対象
・愛は、世界全体に対して人がどう関わるかを決定する態度であり、性格の方向性のこと
⇒一人の人を本当に愛するとは、全ての人を愛することであり、世界を愛し、生命を愛することである。
※愛する対象によって愛にも様々な種類がある
a)友愛
・あらゆるタイプの根底にある最も基本的な愛。
⇒あらゆる他人に対する責任、配慮、尊重、知
☆台頭のもの同士の愛
b)母性愛
・子どもの生命と要求に対する無条件の肯定
⇒二つの側面が大切
1) 子どもの生命と成長を保護するために絶対に必要な、気遣いと責任
2) 生きることへの愛を子どもに植え付け、「生きていることは素晴しい」「子どもであることは素晴しい」「この地上に生を受けたことは素晴しい」という感覚を子どもに与えるような態度
☆無力な者への愛
c)恋愛
・他の人間と完全に融合したい、一つになりたいという強い願望。
⇒肉体的合一への欲求が愛に基づくものではなく、恋愛が同時に友愛でない時はその合一はつかのましか持続しない。
・恋愛には、友愛や母性愛には見られない排他性がある。
⇒自分という存在の本質から愛し、相手の本質と関わりあうということ。
☆恋愛に正しい、正しくないはない。
d)自己愛
・原則、「対象」と自分とは繋がっているのであるから、他者への愛と自己愛とを分割することはできない。
👀MyView👀
<抽象化>
・「愛」とは、人間という存在を認める行為
・人間の全てを受け入れること。人間を愛すること。
・知るということが、愛することの重要な要素。
・愛とは性格の方向性
<転用>
・愛することと憎しみは紙一重であり、その対義語は無関心というが、
知ることこそが、愛における重要な要素であると考えたときに、かなり納得感があった。
・まずは、自分自身を好きになれるように、毎日の褒めノートを習慣化。
・再度、自分のビジョンについて愛という角度から、人との向き合い方を勉強するチャンス👍
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