育休2週目、気付きと雑感。

令和3年11月3日10時34分、第一子が産声を上げた。
その5日後、妻と子が退院して帰宅し、家族での生活がスタートした。
僕は育休を取得して、子どもと過ごす初めての日々にフルコミットすることにした。
その最初の2週間が過ぎたので、気付きなどを書き残しておこうと思います。

やって良かったこと

実家での同居

同居の決断にはもちろん紆余曲折あったし、今もあるし、妻にも親にも色々気を使わせてしまったり、自分自身も気を遣ったりで大変なこともあるが、今はメリットが大きいと感じている。
産休育休で収入が減ったり、無収入の期間があったりするが、そういった経済的な面でも総世帯収入でカバーできる範囲が広がるのもとても精神的なゆとりに繋がる。
何より家事の負担が大幅に軽減されていることがありがたい。
出産前から家事の多くは母が担ってくれていた。
僕が育休に入ってからは一部僕がやることもあるが、基本的には引き続き母がほとんどやってくれる。
その上ベビーの様子を見ていてくれる。
おかげで座ってご飯が食べられるし、お風呂にも浸かれる。
妻とも、ふたりだとこうはいかないよね、と常々話している。

観察、記録、分析

アプリを使って授乳、排泄、睡眠を記録し、大まかなリズムを把握している。
この子は1度寝たら何時間くらいは起きないから、その間に用事を済ませようとか、自分達も眠っておこうとか、あつ森やろうなどというスケジュールを立てることができた。
次いつ泣くかわからない状態で過ごすのではなく、次は大体何時ごろ泣きそうだなと予測をつけておいて、時間ぴったりだなとか、今回は早かったねとか、そういう風にざっくりと予実管理をしながら生活リズムを構築している。
これで随分心の余裕も生まれた気がする。
あとは単純にベビーとの日々を振り返ったり、ベビーの成長を感じたりすることができて楽しい。
この頃はこんなに寝てたんだね、とか、授乳の回数が増えたねとか。
ちなみに僕らはぴよログというアプリを使っている。

それからベビーの様子をよく見ていると、泣き方やぐずり方から伝えたいことがなんとなくわかることがあるということにも気付いた。
夫婦共にググり屋なので、その様子から気になるキーワードですぐにググって情報を得る。
それによって新たな気づきや対処法なども学び、その時々を楽しめている。
もちろん対処法が全く役に立たないことも多々あるが、自分達で考えて動いていればそれはそれで楽しい物である。

タスクのルーティン化

早い段階でタスクをある程度ルーティン化したのがよかった。
我が家は今のところ完全布おむつなのだが、おむつ替えとおむつ在庫管理のフローを退院初日〜翌日にかけて構成した。

  1. 汚れたおむつを水につけておく青バケツと、洗濯待ちのものを入れておく白バケツを用意。

  2. 替えのおむつは箱に入れてすぐ手の届くところに置いておく。

  3. ベビーが泣いたらおむつをチェックして、汚れていたら新しいおむつセット(ライナー&布おむつ2枚重ね)とおしり拭きを用意。

  4. 汚れたおむつは酸素系漂白剤入りの水を張った青バケツに入れる。

  5. 汚れのひどいもの(ライナーが固形物をキャッチし損ねておむつにまで被害が及んだものなど)は、固形物だけとりあえず流水で流してから青バケツに入れる。

  6. おむつカバーが汚れてしまった場合もその時点で手洗いし、白バケツに入れる。

  7. 青いバケツに溜まったおむつは、夜僕がお風呂に入る時にもみ洗いして白バケツに移す。

  8. 着替えた服や使ったガーゼなんかも白バケツに入れておく。

  9. 白バケツにたまったものは夜寝る前にベビー用洗剤で洗濯して夜のうちに干しておく。(ここは母がやってくれる)

  10. 乾いたおむつはまたストック用の箱にしまう。

このルールのおかげでおむつ不足にもならないし、モノの置き場や次のフローが明確なので脳のリソースが大幅に節約できる。

友達に連絡

先輩パパママたちに生まれた報告をして、写真を見せ合ったり、アドバイスをもらったりした。
うちの可愛い子の写真を見てもらえるだけでも嬉しいし、友達の子の成長に驚くのも楽しい。
子育て経験者の話はひとつひとつ重みがあって頼もしい。

中でも助かったのがメンタルリープに関する情報だった。
ちょうど今ベビーはそれっぽい状態でなかなか激しくぐずることもあるが、その情報のおかげで観察の解像度が高まって精神的なゆとりに繋がっていると思う。
もちろんギャン泣きするベビーを目の前にする辛い気持ちが無くなるわけではないけれど。

心がけていること

100%妻ファースト

自分でも子でもなく妻のために動くことを心がけている。
妻は出産時に出血が多く、退院後も貧血で真っ青な顔をしていた。
薬も飲んでおり、あとはよく食べよく眠るしか無いが、授乳もあるので睡眠時間はどうしても短くなってしまう。
少しでも休息をとらせるために、授乳以外のベビーの世話と、妻の食事の用意などは自分がやるようにしている。
と言っても今のところベビーの世話はおむつ替えとおむつ洗い、沐浴、抱っこと寝かしつけくらいで、タスクの種類としては少ない。
ただやはり回数が多かったりそこそこ時間がかかったり夜中も対応が必要だったりで慢性的に寝不足ではあるし、全身に筋肉痛のような謎の痛みがある。
とは言え命をかけて子を産んだ妻の負担とは比べるべくもない。
何をどう頑張っても妻には敵わない。
自分にできることを精一杯、誠心誠意妻子に尽くすのみである。

買ってよかったもの

バケツ×2

これの色違い(青と白)を買って前述の洗濯待機バケツにしている。

気に入っているところ

  • 見た目が良い

  • サイズがちょうどいい

  • 内側の撥水がよく清潔感がある

イマイチなところ

  • 持ち手が細いので内容物が重くなると運ぶときに手に食い込んで痛い
    → 持ち手にタオルを巻いて持つと気にならなくなる

困っていること

パフォーマンスの低下

睡眠不足が脳や体、心理状態に直接ダメージを与えてくる。
実害としては、体を色んなところにぶつける(膝などに青あざができた)、手を滑らせて持っているものを落とす(iPhoneの背面ガラスにヒビが入って大いに落ち込んだ)、物や人の名前を思い出せないなどなど。
今までに無い凡ミスを多々やらかすので、これは育休をとって正解だったと心から感じる。
仕事でのミスをこのペースで発生させていたらクビになる。

世間とのズレ

ベビー中心の生活のため、日付や曜日の感覚が全くなくなる。
元々テレビを見ないのがもっと見なくなり、ネットニュースを読む時間も大幅に減り、世の中で今何が起きているのかが全然わからない。
所用でひさびさに街に出たら人の多さに眩暈がした。

思ったこと

里帰り出産について

里帰り出産って結構一般的なんだろうか。
今回の出産に際しても妻はいろんな人から、里帰りするの?と聞かれた。
妻の故郷が遠方なこと、夫である僕や僕の両親、親戚などのサポートも十分に得られるという判断で、里帰り出産は選択しなかった。
今のところ、それは僕らにとって良い選択であったと思っている。

実際に出産に立ち会い、生後1週〜2週のベビーと過ごしてみて、本当に素晴らしい経験だったと思っている。
ベビーは最高に可愛いし、日々未知の経験と新しい発見がある。
試行錯誤しながら、夫婦の経験値も高まり、ベビーと一緒に3人で日々成長している実感がある。

もし妻が里帰り出産で、僕がひとり残されてこの経験が出来なかったとしたら、本当に残念だと思う。

その上妻は、産褥期の1ヶ月を子育てのエキスパートであるお母さんと過ごし、1ヶ月分の経験値と母としての強さを持って帰って来る。
その間自分はひとりで寂然と過ごし、対ベビー戦の経験はゼロ。
その状態でベビーと対面したところで、おむつ替えや沐浴どころか抱っこもまともに出来ないと思う。
しかし、既に1ヶ月分の経験値を持ち、お母さんのテキパキとしたサポートが日常になっていた妻からしたら、そんな僕はこの上なくポンコツの役立たずに違いないだろう。

今後長く続いていく夫婦関係のためにも、この時期を一緒に過ごすことが大いにポジティブに働くと思う。
と信じたい。

育休について

上でも書いたがベビーがいると夜中何度も起きなければならないし生活リズムが作れないので大いにパフォーマンスが下がる。
この期間に仕事をしている人はこのパフォーマンスでやってるのか…?と思うと、それはちょっとどうなんだと感じた。
会社に対してもお客さんに対しても割と誠意欠いてるのでは…?
それとも世のお父さんたちはそんな状態でもパフォーマンスを落とさず仕事できる体力気力を持っているのだろうか。
だとしたら本当に凄いし、切実にその秘訣を知りたい。
自分の場合はパフォーマンスが落ちないとしても育休は取るけど。

それと、この時期の妻は本当に満身創痍で、出来る限り休んでいて欲しいと思う。
この間もし僕が仕事をしていたら、妻の食事の準備もベビーの世話も出来ないので、妻がやらなければならない。
え、、、世の中そんな感じなの?ヤバくね?
というのが率直な感想である。
夫の育休は国を挙げて義務化すべきだとすら思う。
世のお母さんたちには本当に敬意しかない。

まとめ

長くなったが結局のところ、

  • ベビーはハイパー可愛い。

  • 育休をとってよかった。

  • 妻とベビーと過ごせる日々は楽しくて幸せ。

ということに尽きる。
このメモがもしかしたら数年後に新しい家族を迎えているかもしれない自分や、これからパパママになる誰かの役に立てば嬉しい。

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