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読書感想文: ひとりビジネスの教科書

フリーランスで仕事を始めて1年半になった。
フリーランスとは言っても主収入は1つの企業からの請負案件で、これがなくなると一気に生活できなくなるという不安定な状態。
契約終了になったら即困ることになる。
それなら会社員の方がそう簡単にクビにならないという点でマシかもしれない。
そんな状態は良くないと思いながらもなかなか具体的な策もなく、日々忙殺され、時間だけが過ぎている。

僕の仕事はウェブデザイナーだったりプログラマーだったり、そういう類のものだが、そもそもその分野のことをずっとやっていくのか、という疑問に自分で答えを出せずにいる。
プログラマー35歳定年説はもはや過去のものではあるが、もしそれが今も定説であればもう数年前に定年を迎えてしまっている。
事実、若くて優秀なプログラマーやデザイナーはそれはもう山ほどいるし、僕のように独学でやってきた人間は彼らが活躍する世界ではどうやっても太刀打ちできないのだ。

そのようなもやもやを打開すべく、この本を開いてみた。

いくつかなるほどと思ったところを挙げてみる。

さわズー

さわやかに図々しく、の略。
さわやかに図々しくお願いすると、意外と喜んでやってくれるよ、という話。
なんとなくそうなんだろうなと感じることは歳を重ねるとともに増えてきた。
さわズーという言葉にすることで心に留まりやすく、実践しやすいかも。

便利屋の1000万円サービス

普段低価格で便利屋をやっている人に1000万円のサービスメニューを作らせて、そのサービスが3人に売れたという話。
その例は極端だ、と本にもあったが、価格の殻を破ってみるというのは意識しておきたい。

自分+8人のチーム

いつでも会って話し合えるコアメンバーを4人、何かあったら手伝ってもらえるサポートメンバーを4人作ろうという話。
妻が去年作った吹奏楽団は、企画チームが充実していて、結成半年でスムーズな運営を達成している。
チームの重要性と、強いチームの推進力を日々目の当たりにしており、それこそが必要なんだと実感する。
4人+4人という具体的な数字が出ていてイメージしやすいので、意識してみようと思う。

すごい人

ビジネスで成功していたり社会的地位があったりする「すごい人」をチームに入れようという話。
すごい人はチームを格上げしてくれるし、もちろん知識や経験も大いに力になる。
自分のステージを上げるためには、意識的にステージが上の人との接点を持つべきだとのこと。
自分の年収はよく連絡を取る5人の年収の平均値だという話は以前から意識しているが、それに似た話もあった。
すごい人を誘うには勇気がいるが、意識すべき点だと思った。

その他

SNSをちゃんとやろう、会計をちゃんとやろう、ホームページをちゃんとやろう、メルマガをやろう、こんなサービスを使ってみよう、ビジョンミッションをちゃんと持とう…などなど、これ自分がクライアントに日々提案してるやつやなぁという記述が多々あった。
自分が言ってることが間違いではなさそうという安心と、じゃあ自分でやれやという反省。
自分でやらないと説得力がないので頑張ろうと思う。

まとめ

この本を読んだことで、いくつかアクションしようと思った。
その対象は主に悩んでいるビジネス面ではなく社会活動寄りだが、コミュニティ作りという点ではこの本の内容は大いに参考になると思う。
まずは普段お世話になっている「すごい人」にチームメンバーになってもらえないかさわズーでお願いしてみようと思う。

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