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漫画・アニメレビュー:2024年冬アニメ第1話感想 その②

■佐々木とピーちゃん

 主人公が異世界に転生するのではなく、異世界から転生してきた大賢者(現世では文鳥)に力を与えられた39歳サラリーマンが、お金を稼ぐために異世界で現代日本の品物を販売する……と割とどこにでもある設定かと思いきや、国家の異能力者管理部署に無理矢理入れられて……という、ややとっちらかった展開。これは1時間枠で初回放映して正解でしたわね。30分枠だったら1話切りした人が多かったかもしれませんわ。
 全体的にモノローグが多く、「孤独のグルメ」を意識しているのかな?という印象。主人公がちゃんとおっさんのビジュアルなのも好感が持てます。CVは杉田智和さん、ソフトでやさしい演技。終盤でヤンデレ気質を見せたおとなりさんの女子校生の目が怖すぎて逆に笑ってしまいましたわ!あと、エンドロールの佐々木姓声優の数は狂気。このために集めましたの?!今後に期待で、視聴継続。


■最強タンクの迷宮攻略〜体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜

 味方を体を張って守るシールダー、それなりに大男。キャラ造形的には好みですわ。しかしですね……自分の力が未知の能力だったなら、それを放置したまま戦わずに究明してから挑みなさいませ!別に鑑定などというスキルがなくても、条件と結果を記録して試数を増やしていけばだいたいの能力は類推できるでしょが!あと代わりに入ってきた回避型タンクというのが謎。敵が突進してきたら、後ろの味方を置いてヒラリと避けますの?
 どうやら極度のシスコンらしい主人公。しかし不治の病に侵された妹を救うために願いをなんでも叶えてくれる宝を求めているにしてはのんびりしすぎていて、行動原理に違和感があります。なんだかこのまま妹を看取りそう。なろう系に多い設定ガバとストーリーテリングの稚拙さをまんべんなく備えた感じですわね……
 主人公にギリギリ好感が持てるのでとりあえず視聴継続。


■ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

 人物の綺麗さは抜群。しかし、もう……最初の戦闘シーンの描写がダメダメですわ……血はペンキじゃないのですから。のっけから1.5倍速。死に戻りタイプのループものですわね。そして死に方が雑。六回の人生のうち少なくとも五回は戦争に巻き込まれて死ぬと……(うち四回はナレ死)それもう呪いかなにかじゃあありませんこと?
 せっかく窓から飛び降りて逃走したのにわざわざ宮殿の正面の道を通るとか、絵に描いたような王太子のアホな性格とか、自分を陥れた女へのお有り難い助言とか、すべてが手っ取り早く主人公を上げるための舞台装置、記号。唐突に斬りかかってくる敵国の皇太子のシーンで耐えられなくなって視聴を断念いたしました。全体的に主人公に自分を投影した作者の都合のいい妄想レベルで、次の展開を見たいという気になりませんわ。。そもそも悪役令嬢要素はどこですの?1話切り。


■休日のわるものさん

 〇〇ジャー系の戦隊ヒーローと戦う悪の組織の幹部がオフを満喫する日常系。地球侵略に来た宇宙人ということなので、動物園やコンビニなどで地球の文化に触れて思索するなど、基本的にモノローグが多めですわね。初回がわたくしの庭たる上野モチーフの街という要素もあってつかみは好印象。これを食べると決めていたものが食べられないのは辛いですわよね……共感いたします。
 作画カロリーは低め、背景が特に低め。棒アイスの袋が手のひらくらい大きかったり、フレンチトーストもさしておいしそうには見えなかったり、作画レベルの低さが最大のネック。でもまあ、淡々と進む日常系なので、これくらいでいいのかもしれませんわね。とりあえず視聴継続。

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