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デザインフェスタvol.57 2023春

 ごきげんいかがでしょうか、お嬢様修行中のわたくしです。

 今回は東京都は江東区、国際展示場・東京ビッグサイトで5/20,21と行われているデザインフェスタ vol.57に行ってまいりました。
 デザインフェスタは1994年から始まったアートイベントで、プロ・アマチュア・ジャンル・スタイル・年齢・国籍を問わず、オリジナル作品であれば誰でも参加できる、「自由に表現できる場」として知られています。
 今回も西ホール、南ホールをすべて使った大規模なものでした。すみからすみまで吟味し尽くすのに実に4時間半かかりました。疲れましたわ〜(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠)


今回は南ホールから


混み合う西ホールよりはすいているでしょう


移動もらくちん!動く歩道ですわ〜(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)


南ホールはアクセサリー、雑貨、ファッション。

 一応ジャンル分けされていますけれど、衣料のブースがアクセサリーを販売していたりもするので、結局は自分の足で見て回らなくてはなりませんわ。


ここからさらになが〜いエスカレーターを使って……


ハイ到着。入り口は南4ホールですわ。

 ※このデザインフェスタ、入場料がかかります。入場無料のイベントではありませんので、来られる方はご注意あそばせ。


ぎ……ギニャアアアアーッ(゚Д゚)
ポキィ(心が折れる音)

 ……いろいろ画像も撮ってきたのですけども、モザイクをかける手間も半端ないですし、なによりモザイクだらけでなにを写しているのかわからなくなるので、これ以上はやめにいたします。
 結果から申し上げますと、香水・ルームフレグランスを計4本、ビビビと来たイラストレーターさんの作品7点を購入いたしました。わたくしがこの手のイベントで買うものといえば、たいていは香り物ですの。


 実はもうひとつ、こうしたイベントに来る理由がございます。それは、「売り方の研究」。


 これだけ多岐にわたるお店が多数出店している中では、自分のお店で買ってもらうどころか、興味を持ってもらうのも至難のわざ。わたくし自身、頭を軍艦のレーダーアンテナのように左右に振って通路を通り過ぎるのがせいぜいで、とてもひとつのお店ごとに脚を止めている余裕はありませんでした。一回ザッと見てからと思っても、その一回だけでくたびれ果ててしまいますし、その頃には会場はさらにお客さんであふれかえっていることでしょう。なので基本的には一見いちげん勝負になるのです。以下は現地でメモしたものですわ。


・置き方 平積み、平置きは目に入りにくい
・照明 スポットライト、キャンドル風、ガーデンライトなども 客の目に入るような置き方はダメ
・鏡 着用した姿を見られる 売り場を広く見せる効果も?
・背景 背後のブースの板張りが丸見えだと悲惨
・背景色 売り物が際立つように、他と差別化できるよう
・トルソ、マネキン 着用時の客観的見方 手だけはホラー感あり
・売り子 美形でなくとも愛嬌必要
・態度 声出しと笑顔は必須 無言で下を向いてスマホをいじるのは厳禁
・ディスプレイ タブレットによる動画ディスプレイもよい
・場所 角のブースなら形を活かして絵を描くことも可能
・売り方 カプセルトイも話さず手頃な価格で買えるのでよいかも 特にコミュ障には

 特に感心したのが、カプセルトイの道具、いわゆるガチャガチャを持ち込んでいるブースが数店舗あったことですわ。これなら、会話が苦手な方でも気軽に手に取ることができますし、電気などの動力も必要ありません。後学のために覚えておきましょう!

 反対に。これはいただけませんわね……と思ったのが、無言で下を向いてスマホをいじっている方がけっこういた事。いったい何をしにきていらっしゃいますの?
 売れないことにやる気をなくしてしまったのでしょうか。それとも同業他者の多さに気圧されてしまった?こういった場では、ジャンルごとに振り分けられるので、向こう三軒両隣どころか、そのエリア全体が同業であることが当たり前ですわ。その中でしのぎを削るとなれば、これはかなり綿密な構想と作戦が必要となるでしょう。無言下向きスマホの方々のほとんどが、背景なし、装飾なし、商品目立たない、そんなブースだったような気がいたします。やはり、なんの考えもなしに売れるはずもないのですね。

 デザインフェスタは、「自由に表現できる場」を標榜しておりますから、売れるのは二の次で、自分の作品を発表できればそれで良いという考えの方もいらっしゃるのかもしれませんわね。
 しかしわたくしは、クリエイターの情熱はものを創り出すだけでなく、それを世に出し、人に見てもらうまでがセットだと考えております。苦労して生み出したものを、どうお披露目するか。どれほどたくさんの人に届けられるか。そこの工夫の差が、認知、売り上げの差につながりますわ。それは例えるなら、手間ひまかけてこさえた料理を、紙皿に乗せて人通りの少ない裏路地で売るか、素敵な食器に盛り付けて人が行き交う大通りで売るか、です。味に絶対の自信があるなら、前者でも構わないでしょう。知る人ぞ知る穴場になれるでしょう。しかし大半はそうではありません。競合相手が多いのならなおさら。




 数多のクリエイターの知恵と工夫、情熱を存分に浴びて、退場いたしました。フフ……お昼ごはんも食べずに4時間半歩き通し……疲れましたわ!おみやげとして、自分用の香水とは別に、魔人(パートナー)用に一本買ってまいりました。


 台湾からいらしたアーティストさんの手によるもので、異国情緒あふれる、中央アジア〜アラブ世界を思い起こさせる香りがいたします。名は「Bazaar」。なんとなく、男性向きかな?と思いましたし、バザールの雑踏にまぎれて不敵に笑み歩く仮面の魔人の姿がありありと想像できたので、購入いたしました。気にいるかしら?

 この日、国際展示場駅前ではなんらかのイベントをやっていて、美味しそうなお店がたくさん出ていたので、そこでお食事をして帰ることにいたしましょう。その際の食レポも上げますわ〜!




 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 それでは、ごきげんよう。




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