梅香る南関東をゆく:小村井香取神社〜隅田公園

画像1 今回は梅の花を観に、南関東の梅の名所とされるところを巡ってゆきます。しばし、私と梅見散歩を楽しみましょう!
画像2 前回の亀戸天神社から北東へ。ここ小村井香取神社には小さな梅園、「香梅園」があることで知られています
画像3 整然と刈り込まれた梅の木たちが整列してお出迎え(ㆁωㆁ)
画像4 エリート、あるいは名門の屋敷に長年お仕えするベテランといった風情でしょうか(*´ω`*)
画像5 小村井香取神社は、その名の通り香取神社の分社。なので当然、ご祭神は香取神宮の主神「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」です
画像6 経津主神は古事記には登場せず、日本書紀にだけ登場する天津神(天の神さま)のひとり。神格は軍神あるいは剣の神。有名なエピソードとしては、葦原中国(日本)の国譲り神話が挙げられますね
画像7 あれ、国譲り?と思ったそこのあなた!日本神話通ですね?!(・∀・)
画像8 そう、たぶん有名なのは建御雷神(たけみかづちのかみ。神格は雷神、軍神など)が剣の切っ先の上にあぐらをかいて国津神(地の神さま)に領土を譲ることを迫る、という「古事記」の場面でしょう。怖っ!
画像9 ところが、日本書紀では経津主神が国譲りの命を受けて地上に向かおうとしたところ、武甕槌神(たけみかづちのかみ)がそれに不満を持ち、共におもむいて国譲りを迫る、という神話になってるんです!
画像10 日本書紀の記述を要約すると、『ちょ、待てよ!経津主神だけがマスラオ(雄々しく立派なこと)なのかよ?俺は違うっつーワケ?あ"?』とゴネだして、結局『じゃ二人で行けや』ということになったのだそう(θ‿θ)
画像11 武甕槌神と建御雷神は漢字が違うだけで同一の神です。日本書紀と古事記を読み比べてみるのも、おもしろそうですね!それにしても、日本書紀版で軍神を二人も相手にすることになった国津神の大国主命はたいへんだったでしょうね……
画像12 さて、日本神話の話はこれくらいにして!ここまでごらんになったみなさんは、今まで見てきたものが「香梅園」だと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?違うんだなあーこれがー
画像13 本物の香梅園はここだぁーーーー!!!!\(^o^)/三三五五って実際に使ってるの初めて見ましたよ!(さんさんごご。主に人、人数に対して使われる言葉です。意味は「三人か五人くらいずつの小集団」、転じてばらばらに、あちこちに、という意味も。)
画像14 つまりばらばらに入ってくれってことですね
画像15 おっじゃっまっしまぁーす❤(ӦvӦ。)
画像16 なるほどこれはこんなご時世でなくても三三五五ですね!すれ違えない!一一二二くらいだ!(;´∀`)
画像17 ひゃっ!なに!?髪になにか引っかかった……トラップ???
画像18 梅の枝が行く手を阻んでいました……狭いのもあって触れずに進むのは至難の業ですね、これは(^o^;)
画像19 『正月立ち 春の来らば かくしこそ 梅を招きつつ 楽しき終へめ』(むつきたち はるのきたらば かくしこそ うめをおきつつ たのしきおえめ) ──梅花三十二首の一。紀男人(きの おひと)、第弐紀卿(だいに きの まえつきみ)
画像20 『正月が過ぎ、春がやってきたら、こうやって、梅を迎えて楽しみましょう』。さあ、まだまだ行きますよー!東京スカイツリーを目印に、一気に墨田区まで高速移動!ゴー!ゴー!٩(๑òωó๑)۶
画像21 あぢぃ(;´Д`)
画像22 浅草のすぐ近く、隅田公園にやってきました!上着がいらないくらい暑い!
画像23 春のうららの隅田川、ですね。桜で有名なところですけど、奥のほうまで行くと梅林があるんです!
画像24 後ろに見えるのは野球場のネットです。場外ホームランで隅田川にポチャしたことってあるのかな?
画像25 隅田川は、東京の大河川、荒川の隣を流れる川です。川沿いでのお花見、隅田川花火大会、未来的デザインの水上バスで有名ですね、水上バスは、かの「宇宙戦艦ヤマト」などを描いた松本零児さんのデザインなんだとか!(≧▽≦)
画像26 梅の香りの中に、心を遊ばせましょう
画像27 なんにも考えなくていい。物思いに沈んでもいい。
画像28 真に自由な時間に、そこに在る美しいものが寄り添っている。それが幸せのひとつのかたちだと思います
画像29 『梅の花 今咲けるごと 散り過ぎず 我が家の園に ありこせぬかも』(うめのはな いまさけるごと ちりすぎず わがやのそのに ありこせぬかも) ──梅花三十二首の二。小野老(おのの おゆ)、少弐小野大夫(しょうに おのの だいぶ)
画像30 『梅の花が、今咲いているように、散り過ぎないで、私の家の庭にもあってほしいなあ』。本当にそうですね、私も自分ちのお庭に季節を感じるお花がもっともっとほしいです!

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