見出し画像

マスクする人しない人

 ごきげんいかがでしょうか、お嬢様修行中のわたくしです。

 マスク着用が自己判断ということになってしばらくたちました。みなさまはいかがでしょう。

 実を申しますと、わたくしは、職場の休憩時間でも、休日の探索中でも、単独でいるときはマスクははずしておりました。ひとりで無言なら、マスクをしていようがいまいが関係ありませんからね。なので、正直なところ、解放感とか、そういったものはあまり感じておりませんの。

 でも、マスクをするのが嫌いなわけではありませんわ。マスクをすることの利点はいくつかございまして、

1メイクが楽
2お仕事で笑声えごえを出すために必要以上にニカァとしているのを隠せる
3あまりよろしくないお客様をお見送りするときに変顔をしているのを隠せる
4こっそりあくびをしているのを隠せる

 など、主にお仕事上での利点が多くあるのですわ。



 マスク生活が始まってから、にわかに「マスク美人」なる言葉が流行りだしたように思います。マスクでおおわれている鼻・口・あごの造形を自分に都合の良い解釈で想像しておきながら、いざマスクをはずすと「思ってたのと違った」「マスク取るとあんまり……」などという無礼千万な考え方を一言で言い表したものですわね。日常的にマスクをしている人は以前からけっこういたように思いますので、概念自体は以前からあって、それがこのコロナ禍で一気に広まったという感じなのでしょう。

 ことの是非はさておき、顔の印象を決定づけるのに、各パーツのイメージは必要不可欠なのですわね……と思いました。逆に言えば、各パーツを思い通りに整形できれば印象も自在に操作できる、となりそうですけれど、はたしてそうなるものなのでしょうか?どこまで行ってもしょせんそれは人間の想像の範疇、想像を超えてくる自然の造形の妙にはかなわないのでは?と思ってしまいますわ。(想像の範疇でじゅうぶん、ということならそれはそれで構わないとも思います)



 そして、マスクには心理的な防御効果もあるとのこと。他人に顔を知られるということが怖い、もっと言えば表情を読み取られることが怖い、という方には、顔の半分以上を覆い隠すマスクはありがたい道具だったはず。マスク時代の到来に胸をなでおろした方も多かったでしょう。

 一方で、マスクによる表情の隠匿は、コミュニケーションの難解化という事態をもたらしました。そもそもがコミュ障のわたくしはなおのこと、お相手の表情や仕草などの反応を人一倍気にしているので、観光案内コンシェルジュという仕事柄もあって、苦戦を強いられることが多かったですわね。

 大人でさえそうなのですから、成長途中にある子どもたちの認識、また認識力の成長という観点においても、無視できないデメリットがあると思いますわ。表情=感情を読み取れない、ということは、相手の気持ちになって考えるという、コミュニケーションの基礎の基礎を育む上でかなりの障害になってしまうのではないでしょうか。相手とどう接し、どんなやりとりをすればよいのか。試行錯誤、傷つき傷つけられを繰り返して、人は人の形をなしていくのだと考えているわたくしにとっては、この数年のマスク生活が子どもたちの成長にどんな影響を与えるのか、多少心配ではありますわね……


 コロナウイルスうんぬんは関係なく、マスクをつけたい方はつければよいと思いますし、つけろとも、つけるなとも、強制するのはいただけないとも思います。ただ一点、子どものコミュニケーション力の育成という点においては、マスクなしの方が良いのでは、思う次第ですの。



 さて、今日はお休み!雨なので、来たるお花見弾丸ツアーに備えて英気を養うといたしましょう!まずはたまっているアニメ作品のイッキ見ですわね。

 いきなり気温が下がっておりますので、みなさまも体調を崩されませんように。それでは、ごきげんよう。




サポートしていただくと私の取材頻度が上がり、行動範囲が広がります!より多彩で精度の高いクリエイションができるようになります!