The note!時よ止まれィッ!!!

 とはいかなくても、時の流れをゆるやかにすることはできるはず、それがnote。


 どうも、割り材に使うコーラはペプシ派の私です。


 社会人になって感じたこと第1位「1日があっという間に終わる」。この、時間が溶けるようになくなる、季節が加速するがごとくに過ぎ去る、という感覚は大人になれば誰しも感じることと思います。この感覚については調べれば心理的な要因などいろいろ出てきますが、私は「起きる→仕事→寝る」の繰り返しだけだった時期に最も時間が加速していたので、このころの私に顕著だった記憶の欠落(Memory Lapse)が大きく関係していると思っています。


■記憶の欠落

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 お仕事をして、家には寝に帰るだけという生活をしていて、しかもお仕事の内容が単調だったりすると、忙殺されるだけされてその日1日の内容など覚えていない、ということがとても多くなります。覚えていない1日を5日繰り返すと、(えっ、もう金曜日……?)になり、それを繰り返していくと(えっ、もう6月終わり……?)になり、さらにそれを繰り返してくと(えっ、もう1年終わり……?)になるというわけです。

 実際に時間が加速したり飛んだりすることはもちろんなく、そう感じているだけなのですけどね。その感覚の齟齬は「自分が何をして過ごしていたのか知覚していない」ということに主な原因があると思います。

「自分が何をしていたのか覚えていない」って、恐ろしいことですよ。もちろんお仕事をしていたという記憶はあるのでしょうけど、ではルーティーンワークの一部始終を覚えているでしょうか。私は覚えていないですし、覚えているとしたらよほどイレギュラーなことが起きたときです。

 覚えていない、と言いますか、脳の機能の優先順位からいって覚える必要がないのでしょうね。こうして起こるのが記憶の欠落、希薄化です。これが起こると、時間は過ぎてゆくのにその間の記憶があまり残らないので、時間が早く過ぎ去ったような感覚に襲われ、最終的に(このあいだまで暑かったのに、もう年末……?!)なんてことはザラに起こりえます。特にイベントごとを中心に回っているお仕事にそれが顕著で、イースター→夏イベ→ハロウィン→クリスマス→年末年始なんていう区切り方をしていると、恐るべき速度で時間が進んでいきます。(子供の頃は見るもの聞くものすべてが新しく興味のあることばかりで脳も記憶の固着にフル回転し、学生では毎時間違うことをやっていてしかもそれを頭の中に詰め込まなければならないので「何をしたか覚えていない」といったことになりにくいのだろうと思われます)

 1日が36時間あればいいのに、とか、子供だったあの時に戻りたい、とか思っても、それは不可能なこと。ならばせめてこれからの人生、そんな時間の飛ばし方をさせないためにも、意識してなんらかの工夫をしなければならないでしょう。


■1年の区切りを細分化する

 そのための方法のひとつが、1年を細分化することです。先に述べたような「イースター→夏イベ→ハロウィン→クリスマス→年末年始」などといった1桁で収まるような数ではなく、少なくとも12以上の数、つまり1年間の月の数以上に分けましょう。うまい具合に日本には二十四節気・七十二候という季節の分け方があります。いきなり七十二候はきびしいので(5日ごとに区切りが発生します!)、まずはなじみのある夏至冬至・春分秋分を含む二十四節気あたりから細分化することにしてみましょう。これならできそうですね。


■その日のことを記録する

 いわゆる日記です。自分の身に起きたことだけではなく、外界のニュースなども対象にして、それに対して自分がどんな思い、考えを持っているかを記録しておきましょう。

 特に外界の出来事に対しての考察をつづるのは、それが時事ニュースであればあるほど、自分が社会の一員であることを思い出させるのに高い効果を持ちます。それはお仕事に追われる毎日であっても、希薄化して欠落していく記憶を留めるアンカーとしての重要な働きをします。このnoteでも、そうして記録を活用していらっしゃる方は多く見かけますね。

 長文である必要はありません。日記に定形などないのです。エッセイ風でも、詩のようであっても、ニュース紹介であっても、レシピと完成品の画像であっても、その日のあなたを記録したものならなんでもかまいません。私はいつもやっている「おはようございます!」と「おつかれさまだよぅ〜」のつぶやきにその時々に興味を持ったニュースを絡めるようにしました。これなら、後で読み返したときに、当時の自分が何を考え、どんな気持ちだったのか、手に取るようにわかりますからね。


■続けるコツ

 とにかく記録するクセをつけることです。体裁を整えなくても、推敲しなくても、とりあえずメモを取る。心が動いた時、何かが起きた時に、即座にメモを取れるような環境──枕元にメモ帳と筆記用具を置いておくとか、服のポケットにメモ帳と筆記用具を忍ばせておくとか、おうちのあちこちにメモ帳をばらまいておくとか、スマホの録音・録画機能を活用するとかの──を、あらかじめつくっておきましょう。個人的にはスマホよりもメモ帳の方がアクションが早くて好みです。

 ムリをしない、ということももちろん大切ですけれども、ここは多少ムリをしてでも記録だけは残す努力をすることをおすすめします。心が動かなかったら、動かなかったことを。何も起こらなかったら、何も起こらなかったことを。いつの日かその記録さえ、自分の成長記録として眺める日が来ることでしょう。


■終わりに

 私はnoteを始めてから、時間の流れがゆるやかになっていると感じることが多くなりました。忙しく働いていた時代はもちろん、新型コロナウィルスの影響で休職していた日々から比べても、格段に時はゆるやかに流れています。やはり「思うところを書く」ということが、私の体感時間を変えていると言っていいでしょう。まるで何かの能力者になった気分で、これからも時の流れに介入していきたいと思います!


The note!時よ!!止まらなくていいからゆっくりになれィッ!!!

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 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 それでは、ごきげんよう。


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