クリスマスに読みたい本【8】
12月ですね。
いよいよクリスマス・シーズン!
というわけで、今日は大好きな「クリスマス・キャロル」です。
特にこの光文社古典新訳版が好きです。
なみはずれた守銭奴のスクルージにとって、愛情もお祝いも無駄にすぎない。
クリスマスを祝うなんてもってのほか。
けれど7年前に亡くなった共同経営者マーリーの亡霊が現れ、スクルージに忠告する。
これから訪れる3人の幽霊が訪れる、自分と同じ苦悩の死後をおくらずにすむ希望の道が君には残されている、と。
その言葉通り、スクルージのもとを訪れる、過去、現在、未来のクリスマスの精霊たち。
彼らに連れられて過去、現在、未来の自分にまつわるクリスマスの風景を見たスクルージはすっかり心を新たにし、周囲から慕われる良き友、良き隣人となる。
好きすぎて、あらすじが長めになってしまう…。
クリスマスに読みたくなる愛情や親愛といった善を貴び祝うお話。
でもいちばん好きなのは、ラストのスクルージが変わった後のお話。
一部の人は、スクルージの変化を嘲笑したけれど、スクルージは「笑わば笑え」とどこ吹く風。
なにごとも初めは笑われるものだと知っていて、けれど自分の心が善をなすことに喜びを知っているから、他人の評価など気にしないというスクルージ。
変わろうと思うこと、他人に笑われても正しいと思うことをすることへの寿ぎのようで、とても好きな部分です。
スクルージが年輩者であるから、人は変わろうと思えばいつからでも買われるし、そのことを周囲も認めてくれるのだというようで。
メリークリスマス!(まだ25日ほど先ですが)
読了は、30分くらい。
さくっと読める長さです。
あとリンク貼るために見たアマゾンキンドル版が220円と激安。
アンリミテッドにも入っているというお勧めしやすい本です。
(数日前にみた児童書はお値段高騰していたので、いろいろだなぁと)
------------------*----------------------*------------------------------------*-------【本メモ】
タイトル: クリスマス・キャロル
著者: チャールズ・ディケンズ (Dikens, Charles, 1812-1870
訳:池, 央耿 (1940-)||イケ, ヒロアキ
PUB: 東京 : 光文社 , 2006.11
PHYS:192p ; 16cm
VT:OR:A Christmas Carol
NOTE:原書の発表年: 1843
NOTE:解説: p170-179
NOTE:ディケンズ年譜: p180-184
ISBN:9784334751159
PTBL:光文社古典新訳文庫 ; KAテ1-1
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*タイトル画像は「みんなのフォロギャラリー」からお借りしました。
ありがとうございます。
*表紙画像の著作権が心配なので、Amazonのリンクを貼っています。
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