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日本では(ほぼ)無名の音楽祭

「ユーロビジョン」というヨーロッパの音楽祭があります。ヨーロッパ各地(トルコやイスラエル含む)の各国の代表歌手が予選を勝ち抜いたあと決勝に臨み、優勝は各国の審査員とテレビ視聴者の投票で決まります。

このコンテスト、ヨーロッパでは毎回大荒れ。政治が音楽祭に持ち込まれ、毎回カオスです。私の見る限り、このユーロビジョンはオリンピックよりワールドカップより、ヨーロッパ全土が必死になっているような印象です。

今回は運決勝に進んだイスラエルの歌手が、リハーサルで観客からブーイングを浴びたり、「パレスチナの解放を!」と叫ばれたりしたようです。

詳しい記事はこちら。
Eurovision 2024: Israel's contestant booed on stage as boycott calls continue | Middle East Eye

ちなみにこのMiddle East Eyeはロンドンが本拠地の、主に中東情勢を伝えるメディアです。中東情勢を知りたいとき、非常に役に立ちますのでおススメです。

「音楽に政治を持ち込むな」という意見もありますが、歌手は「国の代表」として出ている以上、こうした批判の対象になるようです。

ガザへの攻撃が増す中でのパフォーマンスだったので、よけいイスラエル政府に反感を持つ人たちの標的になったようです。

みなさんはどう思われますか?

私はこの状況の中でも出場を決めたイスラエルの歌手は、気丈というか、すごい精神力だなと思いました。

が、ガザの人々にとっては、音楽祭で盛り上がっているぐらいなら自分たちを助けてくれと思うでしょう。

音楽祭のあり方が問われているのではないか、と思います。

今回の開催地は、前回優勝したスウェーデン。マルメというスウェーデン第3の都市です。

私はこの町に行ったことがあります。以前スウェーデンの企業に勤めていて、本社に行ったとき1日だけマルメに宿泊したのです。

マルメはこじんまりとして、まるでアンデルセンの童話に出てきそうな、かわいらしい町でした。首都ストックホルムにも行ったことがありますが、もう全然雰囲気が違います。ストックホルムはザ・都会、ですが、マルメは中世ヨーロッパのような街並みを残しています。ただ、同じような名前のホテルがいくつかあり、案の定間違いました(泣)。重いスーツケースを引きずりながら(今なら絶対、意地でも機内持ち込みキャリーだけで行く)やっとホテルにたどり着き、ホテルのレセプションでビシッとスーツを着た老紳士のホテルマンに「ホテル間違えちゃったんですよ」と言うと、「みなさんよく間違われます」と言われました。そうだよねえ…これからマルメに行く予定のある方は気を付けてください。

このマルメにある交響楽団では、あの佐渡裕さんも指揮をされたことがあったはずです。町に交響楽団があると、なんだか安心してしまう私です。次いく機会があれば(あるのだろうか)、ぜひ聞きに行きたいです。

話はえらく飛びましたが、日本ではほぼ無名の「ユーロビジョン」の紹介でした。

追記:このユーロビジョン、過去にはスウェーデンの「アバ」、そしてセリーヌ・ディオンが出場したことで有名です。が、それ以降、世界的に有名な歌手は出ていません。

ヨーロッパで盛り上がるユーロビジョンですが、優勝した歌手も、大して話題にならず、消えていくのが常です。

かくも音楽業界は難しいのですね…出場している歌手はみなハイレベルなんですが。私は毎年、北欧系の歌手に注目しています。デスメタル系のバンドが多いのも北欧の特徴な気が…北欧がヘビメタが好きなんですかね~。" Go to DMC!" (分かるあなたはデスメタル好き💛)。


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