イライラは「頑張りすぎ!」のサインです!
イライラは「頑張りすぎ」のサインです!
母の介護が大変になってくると、私はよくイライラするようになりました。
会社から帰って、1分も休むことなく家事を始めます。自分のペースでできれば良いのですが、途中で母親に呼ばれて、何度も中断しなければなりません。
なかなかことが順調に進みません。私は疲れているのに、忙しく頑張っているのでイライラしてきます。
そして、頑張れば頑張るほど、イライラは大きくなっていきます。
イライラしたくないのに、イライラしてしまう。イライラすることにイライラしてしまう。
ときにはイライラが積もり積もって、母に向かって爆発してしまうことも。
でも、イライラを爆発させても、後に残るのは自己嫌悪だけ。
せっかく頑張った1日が台無しになったような気分になります。母も不機嫌になります。
そして、大好きな母のことを、大嫌い!と思って悲しくなります。
本当はイライラしたくないのです。イライラして、一番苦しいのは自分です。
こんなに苦しいのはもう嫌だ。どうしたらイライラしなくてすむのだろうかと、毎日イライラしながら考えていました。
そうして、イライラする自分と向き合ううちに気がつきました。
イライラする時は頑張りすぎているのです。
あれもしなきゃ、これもしなきゃと、頭と体が一生懸命に頑張りすぎていて、助けてくださいと心が叫んでいるのです。心がSOSを出しているのです。
イライラするのは、母や環境が悪いわけではなく、ましてや自分が悪いわけでもないのです。
頑張りすぎているから、ちょっと休んでくださいと、心と体が訴えているのです。そのサインが「イライラ」です。
そのことに気づいたので、私はイライラしたときには立ち止まることにしました。
イライラしてきたら、
「あ、私は今、がんばりすぎているんだ」
と、心のサインに気づいてあげることにしました。
1分でも30秒でもいいのです。イライラのサインを無視せず、スルーせず、受け止めてあげるのです。
「あー、がんばりすぎているんだなぁ。」
「自分に無理させているんだなぁ。」
イライラのサインを受け止めてあげたからといって、しなければならないことがなくなるわけではありません。
でも、私はそうやって何度も何度も自分を受け止めてあげました。
そうしたら、少しずつ、自分の中で何かが変わっていきました。
以前だったら、イライラしてしまうような状況になっても、笑顔で介護ができるようになりました。それは私にとっても母にとっても嬉しいことでした。
イライラしている自分に気づいたら、そんな自分を、優しく受け止めてあげて下さい。
1分でも30秒でもいいのでねぎらってあげてください。
「イライラしてもいいんだよ、わかるよ。だって、すごく頑張っているんだもんね!」
と言って、自分を受け止めてあげてください。
イライラに、乾杯!
高橋里絵(o^^o)
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