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本を読めない感覚を味わった【読むだけでフワッと癒やされる本】樺沢紫苑著

「普段から本を読めてるし、別にいらないかな」

紹介された時、正直そう感じました。

内容も今まで出版された本の内容に即しているため、「過去の内容と同じ?」と感じました。
それでも、出版記念講演は聴きたいので購入しました。


・届いたタイミング

本が届いたのは、長男が入院している時です。

親の付き添いが必要ですが、着替えを取り替えに一時帰宅することができました。
長時間は難しかったので、必要最低限のことだけしてまた病院に戻りました。届いた本と共に。

後々、この本が心の支えになるとは思いませんでした。

・初めて味わった感覚

「入院中はやることがないから本をたくさん読むぞ」
そう意気込んで、図書館で借りた本や積読本を持っていきました。

医師や看護師が時々出入りするけど、時間はたっぷりありました。
それでもなぜか、読み進められませんでした。
図書館で借りていた本は、返却期限が迫っていたので、力技で読みました。

夜になるとこの傾向はよりはっきり表れます。

「うつ病など体調不良になると本が読めなくなる」とよく聞きますが「そういうことか」と肌感覚がわかりました。

・「ゆっくり休んでくださいね」

長男の体調が悪くなってから、何回も電話しました。

まずは欠席の連絡のため、通ってる保育所。
発熱だけでなく、軟便や下痢のときもお休みしないといけません。
長男が嘔吐下痢してから、何度も連絡しました。
もちろん、入院が決まった時もです。

次第に私の口調に疲れが出てきていたのでしょう。
「お母さん、ゆっくり休んでくださいね」と
私の体調まで気遣われるようになりました。

それだけでは済まず、次男の幼稚園にも影響が出ました。

始めは次男も嘔吐があり、回復してから登園させることになりました。
彼は軽かったため、1週間もしないうちに回復。
しかし、今度は私が入院付き添いしてるので送り迎えができません。
結局長男が退院してから通い始めました。
予定より1週間後になりました。

幼稚園への電話でも、疲れが出ていたのでしょう。
次男の担任の先生からも、私の体調を気遣われました。

・自分ではわからない疲れ

「他人に疲れを見せてはいけない」

自分が疲れた顔を見せれば、周りを疲れさせたり、心配させたりするので、見せないのは最低限のマナーと思っていました。

隠していると、だんだん自覚できなくなります。

疲れているときほど、自分は「まだ大丈夫」と思いがちです。
しかし他人は、私が疲れているのに気づいてます。

実際に、家族だけでなく、電話をしてる相手にまで「休んでください」と言われました。

・感想

入院中、疲れで本が読めない状態になっても、『読むだけでフワッと癒やされる本』はサラッと読めました。
書籍が薄いピンク基調なので、気分が落ち着きます。
言葉の通り「癒やされる本」です。

「疲れて本が読めない時こそ、手元にあってよかった」と思えました。

「本を読みたいけど、読む気力がない」
そんな人にこそオススメしたいです。

以上、ちえでした。
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