長男の現状を受け入れる勇気をくれた本【病気を治す感情コントロール術】樺沢紫苑著
受け入れらたら、
こんなに楽になるんだ…。
そう思えるきっかけになりました。
読む前は、
「病気を治す」とタイトルにあるくらいなので、
「何か治療してる人向けの話かな?」と言う
印象を持ちました。
しかし、読んでみたら、
特に何か治療してるわけでもない私でも
得られる物が大きかったです。
読んでる間に、
1.私自身
2.薬剤師の私
3.発達障害と診断された息子がいる母親
3人の人物が登場しました。
それぞれの悩みが、
1.不安、怒り、悲しみの感情に支配される。
2.治療が必要な状態なのに、頑なに否定したり、
怒りをぶつけてくる患者さんに対する戸惑い
3.長男がASDと言われたけど、これからどうなるの?
それぞれ違う悩みがありますが、
解決への鍵は、
否認、受容、感謝の3ステップを踏むことです。
キューブラー・ロスの
死の受容のステップが基になっています。
大学時代にも習ったし、
薬剤師国家試験でも出てきました。
そのときは、
ガンなど現代医療では
治せない病気を告げられた人が、
死を受け入れるための法則と思っていました。
何かネガティブな印象を持ってました。
それだけではなく、
治療が上手く行くためにも利用できるのに
驚かされました。
薬剤師の仕事をしてる時に
否認の状態が理解できていたら、
患者さんに怒りをぶつけられて
気分が落ち込まずに済んだのではないかと
思いました。
ここでは
1.私自身について取り上げたいと思います。
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次男の出産で里帰りした時の話です。
「出産する頃は、落ち着いてたらいいなぁ」と
思ってましたが、
実際はもっと状況が悪くなってしまいました。
立ち会い出産NGどころか、
一度入院したら退院するまで家族に会えないし、
検診も、1人で行かないといけません。
夫も産後会いに行く予定でしたが、
緊急事態宣言が出たのと、
医療従事者だったため、
生後1ヶ月以上経って
やっと次男に会えました。
産後2ヶ月で自宅に戻る予定でしたが、
実家以上に自宅の県は蔓延してました。
「下手したら1年くらい戻れないかも。
こっちで生活しないといけないなら、
住民票移さないと、予防接種だけでなく、
あらゆる行政サービスを受けられないかも」
10万円の給付金もタイミング悪く
次男の分は対象外になりました。
「この子(次男)は
この世に存在しないことになってる」と
突きつけられた気分になりました。
今考えると、不安で
扁桃体が暴走していました。
まさに、待てない心理です。
何かしていないと頭がおかしくなりそうでした。
最終的には、今住んでる役場に電話して、
帰れなくなった時、
住民票を移さないといけないのか、
どんな手続きが必要なのかを聞いて、
手帳にまとめました。
不思議なことに、
文字に書くと冷静に考えられるようになりました。
「言語情報」が入ってくると
扁桃体の興奮が抑えられて、
ネガティブな感情が鎮まるとのこと。
この件から不安に感じるのなら、
起こった時の対処法、予防法など
予め調べたり、人に聞いたりすると
不安が消えることを学びました。
この方法は、
長男がASDと診断された時にも使えました。
1才半検診で言葉が出なくて指摘され、
2才半過ぎても変わらず、
療育センターの紹介状を書いてもらいました。
診察までに1ヶ月、
診断結果を言われるのに更に1ヶ月半…。
とても長く感じました。
そもそも「発達障害って何だろう?」と思い、
図書館で専門医が書いた本を読んでみました。
更にその頃、樺沢先生のYouTubeライブで
借金玉さんが出演されました。
彼の本である
「発達障害サバイバルガイド」も読みました。
ここまで読んで、
「診断されても、生きていける方法はある。
親として上手く行く方法を考えていけばいい」と
安心しました。
診断結果を聞いても、慌てずに済みました。
医師に聞いたのは、
「今後どうしたらいいですか?」くらいです。
作業療法を始めるための手続きや担当者との面会、
発達支援センターに通うことも
勧められたため、各種手続き…。
長男が診断を受けてから、
手続きに奔走してました。
「うちの子がASDであるわけがありません」と
否認してる場合じゃないくらい忙しかったです。
無事に今年の4月から
発達支援センターにも通い始め、
少しずつですが、
他人に興味を持つようになりました。
できることも増えてきたし、
楽しそうに通っているため、
親として安心しています。
不安に感じたら、情報を調べる。
できるだけ1冊は本を読む。
これをしたため、乗り越えられたと思います。
「はじめに」の中にある
この本を読んでほしい人を
以下のように取り上げています。
・なかなか病気が治らない人
・医師、看護師などの医療従事者
・ネガティブな感情に支配されやすい人
更に私なら、
「うちの子、もしかして発達障害?」と
不安に感じる親御さんを入れたいくらいです。
この本を読んで不安から解放される人が
1人でも多くなるといいなぁと思いました。
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