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自分の意見って何?【「自分の意見」ってどうつくるの?】

「自分の意見持っているんだね」

よく言われますが、
「え?そんなの普通じゃないの?」と戸惑います。

そもそも「自分の意見」って何だろうか。
そんな疑問を解決する本を見つけました。


・問いを立てる順序がある

この項目に衝撃を受けました。
そもそも問いを立てるのに順序があるものかと。

  1. 問いを立てる 

  2. 言葉を定義する

  3. 物事を疑う

  4. 考えを深める

  5. 答えを出す

問いを立てる段階で、人は問いを前にすると答えたくなるそうです。
答えを埋めたくなる心理でしょうか。

言葉を定義するは、大切だと実感。
定義が違うまま議論しても、噛み合いません。

会議の時に、「○○はこういうことでしょうか」と
質問するといいと聞いたことがあります。

「会議で発言するのは大事」と
いろんなビジネス書に書かれています。
発言者の印象は良くなるでしょう。

それだけではありません。
他の参加者の認識を一致させることができます。
議論がまとまりそうです。

以前、市民委員になってる会議で質問したことがあります。
その会議は、町役場の子ども関係の部署が開催。
わかりにくい制度があったため、担当者に質問しました。

私自身の疑問が晴れたのもあります。
更に別の委員が私の質問内容を掘り下げました。

定義を確認することは大事と感じた出来事です。

・悪い問いとは

この項目を見て「質問に、良いも悪いもあるのか」と驚きました。

悪い問いは以下の条件に当てはまります。

  1. 答えを求められていない

  2. 偏見が含まれている

  3. 「私」が主語になっている

  4. 感想、感情に関する問い

  5. 前提が既に決められている

1.は「何でできないの?」というような、答えを求められていない問いです。
母親が子どもに怒るときに言いそう。気をつけよう。

2.は、「男性は〜」「女性は〜」「日本人は〜」など
主語が大きいと、偏見につながるリスクが上がると指摘。

確かにSNSで偏見を煽ってる投稿を読むと
主語が大きいことに気づきます。
特定の国の名前だったり、LGBTQ関係だったり、
特定の障害や病気だったりします。
決めつけにつながると改めて気づきました。

3.は「私はなぜできないんだろうか」というように視野が狭くなると指摘。

4.は「感情や感想を抱く理由はない」ということで、考えを深めるのに向いてないとのことです。

5.は、前提が決められていると、それありきで議論されるため深まらないとのことです。

「面白い視点」と感じました。

・みんなちがって、みんなどうでもいい

ある学者の発言らしいですが、出典はわからず。

金子みすゞさんの「みんなちがって、みんないい」は有名な言葉ですよね。
こちらについては、「お互いを認め合う」ことを前提にしています。

一方で「みんなちがって、みんなどうでもいい」は
他人に無関心でいることを勧めているのではないかと著者は指摘していました。

互いの違いが、大きければ大きいほど、
話し合ったり、議論をしたりすることが
より重要になると主張しています。

昔なら、同質の人間とだけ接すればよかったかもしれませんが、今からはそうも行きません。

職場一つ考えてもそうでしょう。
昔なら猛烈に働く男性職員だけだったのが、今では男女問わず育児や介護をしながら働いている人もいます。
仕事だけすればいい状態でない人も増えています。

更に外国人と働くことも出てきています。
そうなると、日本の慣習などは通用しないかもしれません。

その溝を埋めるためには、
対話は避けられないと感じます。

・感想

フランスで哲学の試験があるのは聞いたことがあります。
「模範解答もない中、どうやって採点するの?」と疑問でした。

日本では、大学入試の共通テストで記述式を取り入れる話が出ていましたが、断念。
それもあって、ますます疑問です。

そもそも単語の穴埋め問題を見てフランス人は、
「それは試験じゃなくてクイズ」と言っていたそうです。
そこからして、考え方の違いを感じました。

すべてフランス式がいいとは思いません。
日本人とフランス人は歴史背景も考え方も違うので
そのまま取れ入れても上手くいかないでしょう。

それでも、自分の意見を持つ手段として
やり方を学ぶことはできると思います。

敢えて1つやるべきことをあげるなら、
「主語が大きくないか確認する」ですね。
偏見を煽ったり、対立を生み出したりする原因になります。

私は争いは嫌いなので、
これだけでも心がけたいです。

以上、ちえでした。
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