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球団の収益源とは?【野球の経済学】小林至監修

この時期になると選手の契約更改が話題になります。
選手によっては年俸○億円というケースもあります。
野球好きの夫から、よく聞きます。

「どうやって経営成り立ってるんだろうね」と話すことがあります。
その疑問がわかりやすく説明されているのが今回の本です。

「図説になってて分かりやすいよ」と夫に見せたら、「これを書いた人、ホークスのフロントにいた」 と知っているようでした。

※私は知りませんでした。


・最低500万円!?

子どもがいる人、特に男の子がいる人にとって
「もし野球選手になったら…」と考えることはないでしょうか。

我が家の場合、夫が野球好きなのはあり、
考えることがあります。
特にドラフトの時期になると意識します。

驚いたのはその金額。
小学生のリトルリーグから高卒プロになるまでに
最低費用が500万円以上をかかるとのことです。
主に、道具や月謝などです。
遠征費用も、その分かかります。

私立高校で寮に入ったら
更に寮費で跳ね上がるとのことです。

以前住んでたアパートのお隣さんの息子さんが
子どもの頃、野球をやっていたそうです。
当番をやったり、県外へ遠征に行ったりしていたそうです。

「野球の付き添いは大変だった」とおっしゃってました。

本人がよほどやりたい、あるいは適性がないと厳しいと思いました。
下手したら難関大に行かせるよりも、
お金と労力がかかるかもしれません。

・社会人野球、独立リーグの裏側

ドラフトの時期に、
社会人野球や独立リーグの話が出てきます。
「一体何が違うんだろうか」と疑問です。

社会人野球については、
大企業なら収入は安定してるとのことです。
ただし、その企業で社員として働く必要が出てきます。
「JR出身の選手が、駅員をやっていた」というエピソードが出てきます。

社会人野球に続いて、独立リーグもよく聞きます。
ソフトバンクホークスにも独立リーグから、
プロの世界に戻ってきた選手がいます。

収入面は厳しく、月に10万円もらえればいい方とのことです。
オフシーズンにアルバイト等で生活費を賄っているそうです。

この話を聞いて、「野球をしながら生活するのは大変そう」と感じました。
一見何億も稼いで華やかに見える選手もいますが、厳しい世界だと実感しました。

・リアルな収入源

「球団はどんなビジネスモデルなんだろうか」
簡単な損益計算書や貸借対照表が紹介されていました。

主な収入源はチケットの入場料でした。
その次にスポンサー収入でしょうか。
球場に観客が入らないと成り立ちませんね。

時々試合観戦に行くと「満員御礼」という日があります。球団としてはありがたいんですね。

一時期無観客試合をやっていましたが、収入源の大半が得られなかったので、経営が苦しかったのが伺えました。

私が以前働いていた会社がスポンサーになっていました。
「○○デー」と元勤務先のスポンサーになっている日の試合は、会社からチケットをもらえたそうです。

私は日程が合わなかったのに行けませんでしたが、
仕事帰りに見に行った人がいました。
どこの球団も地元の企業が
スポンサーになっているイメージです。

・感想

Amazon のレビューを見たら「知ってることしか書かれていなかった」というコメントが目立ちました。
野球のコアなファンの方が書いたのではないかと思われます。

私のようなあまり詳しくない野球ファンから見たら「なるほど」と勉強になる点が多かったです。
経済学というタイトルの通り、経済の勉強をしている人も楽しめる内容でした。

この時期、野球のニュースを見ると、
契約更改とかフロントとか単語が出てきます。
この本を読むまでよくわかりませんでしたが、
今後ニュースを見たら理解できそうです。

以上、ちえでした。
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