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美しい以前の問題【日本語の練習問題】出口汪著

「美しい日本語を話していますか」

残念ながら「No」
自信がありません。

美しい日本語は、正しい日本語であるのはもちろん、人の心の奥深くに届き、感情を動かす力も持っています。

それにして美しくない日本語は、
人の心に刺さらない、
言いたいことが伝わりません。

最近、美しさ以前に
正しい日本語さえ使えていない日本人が
増えてきたと著者は指摘。

国語の予備校教師をやっていた著者。
日本語の乱れは日本の国自体の乱れ
危機感をあらわにします。


・なぜ日本語が乱れたのか?

1.日本語の構造を理解していない。 
2.日本語の練習問題を行っていない。

いい文章をかけずに悩む多くの人は、実は日本語の使い方、構造を理解していないと著者は指摘。
解決するためには、

1.正しい日本語
2.感性を表現した日本語

これらを身につけることです。そのために日本語の練習問題を行いましょうとのことです。

・問題を解いてみた結果

敬語、主語・述語、感性の項目があり、
それぞれ練習問題がありました。

例題で登場したのは、
詩人の中原中也、石川啄木、
小説家の梶井基次郎、太宰治、
児童文学作家の新美南吉です。

「このつながりなら、答えはこれかな?」

私の平凡な感性では
正解に辿り着けないこともありました。

問題に出てくる作品は、
読んだことのないものの方が多かったです。
それでも、現代まで読まれてきた理由はわかりました。

・あまりにも豊かな表現

主語・述語が対応しているのは
言うまでもありませんが、
表現がとても豊かです。

練習問題で、嗅覚・聴覚・触覚・視覚を取り入れる テーマの項目がありましたが、
「こんな表現の仕方があるんだ」と驚き。

不都合なことも、すごいことも
「やばい」と済ませる人もいるけど、
簡単に済ませてしまったら、
感性は身につかないと危機感を持ちました。

・今後やってみたいこと

Todo1.主語・述語を対応させる。
読み手がスムーズに読めるか意識する。

Todo2.短歌・俳句・詩といった韻文に親しむ。
最近のメロディアスライブラリーで
俵万智さんの『サラダ記念日』が登場。
久しぶりに読んでみました。
「こんな楽しみ方があるんだ」と学び。

知花くららさんの詩集を読んでみようと思います。

Todo3.一つ一つの対象の違いを正確な言葉で表現する。
ただ「キレイ」「汚い」で済ませず、
正確な言葉で表現する努力をしたいです。


以上、ちえでした。
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