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○○教育よりももっと必要なものとは【なんのために学ぶのか】池上彰著

金融教育、起業教育など、いろいろあります。
正直な話、「学びたかった」と思います。
しかし、全て学校でやるのは非現実。
時間が足りません。

それよりも「もっと学びたい」と
好奇心を育てて、学ぶ方法を教える方が、
ずっと有益なのではないかと考えました。

なんのための学ぶのかからです。


・気づき1.教える側に足りないもの

最近、歴史や哲学の本を読んでます。
面白さに気づいたからです。

しかし、高校生ときはこれらは完全に暗記科目。
繋がりもわからないし、面白くなかったです。

「社会に出て使うわけでもないのに、
なぜこんな苦行を強いられるのか」と思いました。

「現実世界と繫がっているんだなぁ」
それが実感できれば良かったのになぁと思います。

一方、中学の理科で、
授業の面白い先生がいました。
好奇心をくすぐられていたからでしょう。

ある日のエピソードです。

先生は、近所の豚の畜産農家さんから
実験用の豚の目玉をもらいました。
使わないので、譲ってもらったそう。

当時は人体の構造を学んでました。
目の解剖をして、水晶体を取り出しました。
「目って中に液体が入っているのか!」と驚き。

周りの同級生が気味悪がってる中、
先生の言われるがまま進める私。

目だけでなく、豚1頭も用意。
酸素と二酸化炭素のスプレーを使って、
血液の色の違いも比較することに。
「こんなに違うんだ」と驚き。
今考えたら、貴重な体験でした。

結果的に私は、薬学部に進学して
薬剤師になりました。

「とりあえず覚えろ」的な授業と
好奇心を刺激される授業の違いを実感。

アクティブラーニングが話題になってますが、
次世代の人たちが、
自分たちの世界とのつながりが
意識できるような授業になることを願います。

・気づき2.貧しい≠勉強できない

SNSの投資や家計管理のアカウントの人の間で、
教育費が話題。

「最低大学に行かせないと仕事がないから
行かせるのは親の義務。
でも学費もそれまでの教育費も高いから、
子どもは1人だけ。もう1人産まれたら破産する」

こんなことを言う人は珍しくありません。

東大生の親の年収が
6割以上の人が950万円以上なのが話題。
親の年収と子どもの学歴は
ある程度関係ありそうです。

「貧乏な家に生まれたら、
まともな教育すら受けられない」
「教育を受けさせられないのに、
子どもを産むのは無責任」

そんな声が聞こえてきそうです。

次の文を見て「ハッ」とさせられました。

日本では、親の年収が子供の学力に影響するとして教育格差が問題になっています。
(中略)
しかし貧しいから勉強ができないんだと言ってしまうと、これはちょっと違います。
大事なのは、勉強したいという本人の気持ちと、貧しくても利用できるような教育環境やきっかけを大人がきちんと用意することではないでしょうか。

なんのために学ぶのか p29

本人の気持ちと教育環境…。
これは本当に大事と思います。

いくら環境が整っていても、
「勉強せんでよか!」と周りの大人が邪魔すれば
その子の意欲はなくなりますよね?

大人ができることは、
子どもたちの意欲を潰さないことと、
環境を整えることと思いました。

・気づき3.日本は日本語で高等・大学教育を受けられる稀有な国

大学まで行かれた方へ。
何語で講義を受けましたか?

私は薬学部に行きましたが、日本語でした。

母国語で受けられない国が多数なのを
恥ずかしながら本書で知りました。

率直に「尊い」と思いました。

しかし、一方で
こんな指摘をされていた方もいました。

もし英語で講義を受ける世界だったら、
※リプロダクティブ・ヘルス・ライツ関連が
もっとまともだったのではないかと
指摘していたある医学生の女性。

その方のおっしゃるのは、
「世界と比べて日本だけ、避妊と中絶について。
アクセスはしづらく、選択肢は少ない。
価格は高価。ほんとガラパゴス状態」
とのことです。

経口中絶薬や
緊急避妊薬についてのニュースを調べたら、
この方が指摘していたことがわかるでしょう。
私も同じ感想を持ちました。

※リプロダクティブ・ヘルス…性や子どもを産むことに関わる全てにおいて、身体的にも精神的にも社会的にも本人の意思が尊重され、自分らしく生きられることです。
リプロダクティブ・ライツ…自分の身体に関することを自分自身で選択し、決められる権利のことです。

・Todo1.「なぜつまらない?」と考える。

小学校に入学してから、
大学卒業するまで約20年間。

次の授業が楽しみになる教科から、
とにかく眠気と闘っている教科まで
いろいろありました。

受ける授業や講義が楽しければいいけど、
そうも言っていられません。
そんな時は…。

「どうしてつまらないんだろう?」
考えてみるといいそうです。

「声に抑揚がないから」
「教科書を読み上げているだけ」など
いろいろ理由が出てくるかもしれません。

それなら
「自分ならこうするのに」と気づけそうです。

・Todo2.プランBは?

「そんな不吉なことを言わないで」

日本は言霊信仰があります。
「終わり」は不吉だから「お開きにする」など
独特な使い方がされています。
もしも上手く行かなかった時のことを
口にするのを憚られる雰囲気。

「プランBは?」
アメリカ発だそうですが、
これなら前向きだなぁと思いました。

上手く行かなかったときのことを考えて
「プランB」を考えておくと、
いざというとき困らないので、
普段の生活で取り入れていきたいです。

・Todo3.英語力以前の問題

思い知らされたのは、
第一希望の国立大学の二次試験の英語で
出された問題。

お正月の風習についてでした。
ぼんやりとしかわかりません。
うまく英作文できすに試験は終了。
その大学には行けませんでした。

自分の国の文化もわからないようでは、
外国の人と話が盛り上がるわけがない。
そう感じました。

「日本の英語教育はダメだ」

そう息巻く人の言い分もわかります。
特に企業のトップの方が多い印象。

ビジネス上の会話ができても、
雑談ができなかったエピソードをあげてます。

しかし、話を掘り下げていくと…。

英語力以前に、
そもそも話すべき内容がないのです。
二次試験で英作文が解けなかったときの私みたいに。

海外のトップ層は教養を身につけています。
アメリカの大学では、
「すぐに役に立つことは教えない」という
姿勢のところが多いそうです。
徹底的に教養を身につけさせられるそうです。

それに対して、日本のエリート層は
一部を除いて、
受験勉強しかして来ませんでした。
文学や音楽などの話題に
ついていけないでしょうと感じました。

今後、大学の専門外だったことを
学びたいと思います。

以上、ちえでした。
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