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10年前の私に読ませたい本【薬剤師になったら最初に読みたい大学で教えてくれなかったお金の本】メディカルタックス著

「まだ薬学部に行ってた頃に出会いたかった」
読み始めて出てきた第一声。
当時の私は、雑誌で家計について書かれていると、
ダメ出しされているようで苦しくなりました。

なぜこんなことになったかと言うと、
お金について学んでこなかったからです。
適切な使い方ができていないと感じました。

やっと2022年から
高校で金融の教育が始まりましたが、
私を含め多くの大人は、
お金の教育を受けたことがありません。

今なら10年前の私に、
「FP受けたら手っ取り早いよ」と
アドバイスします。

しかし、勉強と卒業研究で忙しかった当時の私が
アドバイスを受け入れるとは思えません。

こんなときに、「この本があったらなぁ」と
思いました。


・浪費家と認めるまでに時間がかかった。

本来なら長男が生まれるまでに
金融資産を何百万円単位築くのが
容易な環境だったのにも関わらず、
ほとんど資産を築けないまま、出産を機に退職。

積立NISAもiDeCoも
恥ずかしながら長男が生まれる直前に
やっと知る有様。
給与収入は既に終わってました。

せめてあと2年早く知れば、
もう少し金融資産が増えてたのではないかと後悔。

そこから、づんの家計簿を基にして、
「何にどのくらい使っているか」
ここを把握することから始めました。

・特筆すべきは給料と副業

税制についてはFPで学んだ内容と
大差はありません。
ごく一般的なことが書かれています。

特筆すべきは、
薬剤師の給料の相場と副業についてです。
本書独自の内容でしょう。

薬剤師の給料については、
就活する時にやっと初めて知りました。

就活を始めて衝撃だったのが、
地域だけでなく、
調剤薬局、ドラッグストア、病院など
どの職種に就職するかでも
給料が大きく変わったことです。

今は分かりませんが、
私が学生の時は病院は
一部の優秀な人しか入れないという印象でした。

病院に就職できなかった人達が
調剤薬局やドラッグストアなど
別の業種に就職するというイメージです。

就職するにしても奨学金の返済があるかどうか、
実家から通うか、一人暮らしするかによっても
変わってきます。

私自身、最初に入った調剤薬局を
数ヶ月で辞めて転職しました。

転職したのは実家の県内で
チェーン展開をしている会社。
就活時代説明会に行ったことはありました。

私がいた頃は人手不足でした。
県内に薬学部の大学はあるものの、
確保するのに苦労している様子でした。
転職したら給料が約1.5倍になったのにも驚き。

住む場所や奨学金の有無、
当時は考えていなかったけど、
子供が生まれたり、住宅ローンを組んだり、
それによっても適切な選択が
変わってくると感じました。

・お金を知らなかったことで失敗したこと

他の職業の人に比べたら
初任給は比較的高めです。

しかし、ここで浪費癖をつけると後悔します。
学生時代からそのまま続きました。

一番後悔してるのは、
稼げる系の情報商材を購入したことです。

なぜそんなものを買ったのか。
世の中の仕組みをきちんと理解し、
簡単に稼げる副業なんて存在しないということを
肌感覚で理解していなかったからと気づきました。

消費生活センターにお世話になるなど、
痛い目に遭わないと変われないかもしれません。

未だにそういう情報商材を
平気な顔して売り出している人に怒りを感じます。

本書でも書いてますが、
「簡単に」など書いてるものに
手を出したらダメです。

・副業について

副業については、
ライターやイラストなど
様々な分野の副業をしてる方が登場。

ココナラで出品するにしても、
SNS などで発信するにしても、
すぐに結果は出ません。

簡単に100万円稼げるというのが
如何におかしいかがわかります。

お金をそこそこ持っていて、
世間知らずで騙されやすい。

この事実を身に染めて感じました。

・感想

今の学生さんはとてもラッキーです。
痛い目に遭ってきた私からしたら、羨ましい限り。

皮肉にも、痛い目に遭ってきたからこそ、
この年になって、FP2級、宅建、簿記2級と
お金について勉強しようと思ったかもしれません。
今では、経済学など世の中の仕組みを
学びたいと思うようになりました。

「いかに有意義なお金の使い方をするか」
お金の仕組みを学ぶとともに
考えるきっかけになる本だと思います。

※税制は変更するため、国税庁のサイトなど確認を。

以上、ちえでした。
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