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キャラの濃い家族【ある家族の会話】

「お父さん、口が悪いなぁ」

独特の言葉遣いで強烈な印象でした。

天然ボケなお母さん、けんかをする兄2人、
著者の家族のキャラの濃さに驚きました。

なぜか著者のお母さん、脳内で松本伊代さんに変換されました(笑)
お父さんは全然ヒロミさんと似つかないのに…。

メロディアスライブラリー2019.1.27放送。

・独自の言葉

著者の父親は、口が悪いです。
更に、独自の言葉を持ってます。

よく出てくるのは「ロバ」です。
ロバは、無知な人間の意味で使われてました。
本文中では、「あいつはロバだ」という使い方です。

ロバが何を象徴するか調べてみました。

西洋では「愚か者」「馬鹿」などの意味合いで使われているようです。

※参考。

父親の使い方はあながち間違えていなかったものの、日本ではあまり馴染みがないため注釈がなければピンときませんでした。

・さらりと書かれた過酷な運命

父親や兄たちが亡命したり、
最初の夫が逮捕された末に刑務所で亡くなったりしました。

あまり深く触れていないものの、さらりと書かれているため、却って過酷な運命を想像してしまいました。

・感想

ここまでキャラの濃い家族や身近な人の様子を、上手くまとめたものだと感じました。
舞台はイタリアのトリノ。
第一次世界大戦の後からファシスト政権を経て、戦後の様子まで書かれていました。

ファシスト政権下で迫害されたのはユダヤ人だけではありませんでした。
著者の家族は、反ファシスト、社会主義者だったため、逮捕されました。
ユダヤ人なのは父方の祖母くらいです。

書かれているのは自分や家族が中心ですが、それでも当時の様子が伺いしれました。

以上、ちえでした。
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