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育児を始める前に読みたかった本 第5回目【世界で一番大切なあなたへ】 ワタナベ薫著

「母子手帳交付とともに配ったらいいのに」
以前読んだ時、こんなことを言いました。

今でもその気持ちは変わりません。

妊娠中このくらいの心持ちでいたら、
氾濫する情報や他人に振り回されず、
穏やかに子育てができただろうと思います。

私の妊娠中といえば、検索魔でした。
「いつになったらつわりがなくなるのか」
「生まれた後は自分の人生を諦めるほどの忙しさなのか」

スマホで夜な夜な検索していました。

結局、スマホで情報収集しても、
さらに不安を呼ぶ結果になりました。

長男妊娠中は、スマホについて特に注意喚起はありませんでした。
しかし、生まれてから数年後に町の担当者から
「スマホは程々に。不安を煽る情報が多いから全部嘘と思うくらいでちょうどいい」と言われました。

これから妊娠出産を経験するあなたに、
私みたいな経験はしてほしくありません。
できるだけ穏やかな気持ちで過ごしてほしいと願います。

そのために出産するまで身につけたい心構えを
3つ紹介します。


・自分が幸せでないと子どもに還元できない

実際に長男が生まれてから実感したことです。
昼は寝ているものの、夜は起きて大騒ぎ。
入院中、母子同室でしたが、
赤ちゃん用のベッドに寝かせていると泣き止まずに苦労しました。

泣き止まないので、結局私の横で寝させました。
「寝返りを打って踏みつけてしまわないか」
「ベッドから落ちないだろうか」
気が気でなかったです。

意識しないと子どもが第一、自分のことは後回しになりがちと気づいた瞬間です。

人は自分が幸せでないと、
他の人の幸せを喜んであげたり
他の人の幸せを祈ったりできない。

余裕がないから。

だから、まずは
自分が幸せであることを最優先にしていい。

自分以外の誰かの幸せを喜んであげる前に、
自分を幸せにしていいんだよ。

世界で一番大切なあなたへ p11

6年間子育てをしていて、自分が満たされていないと子どもたちに還元できないと思い知らされました。
難しいかもしれませんが、自分を満たす努力をしようと当時の私に向けて言いたいです。

・他人のことを考えてる暇などない

元々「日々の生活が忙しすぎて、他人のことまで考えてる暇はない」と言う人もいるかもしれません。
しかし、子どもが生まれると
他の人と比べてしまいます。

「あの人の子供は順調に成長しててうらやましい。うちの子は何でこんなに遅れてるんだろう」と考えたことも一度や二度ではありません。

どうしても人と比べてしまう仕組みがあるので
比べたくなる気持ちを否定できません。

それでも今考えたら
「人と比較する暇があるなら、目の前の我が子を何とかしなよ」とツッコミたくなります。

自分の人生に集中すると、
外野の声は耳に入らなくなる。

あなたをいつも落ち込ませる人のことなど
考える時間がもったいない。

自分以外のことで
頭の中が占められていたら暇な証拠。
もっと自分の人生に集中していこう。

世界で一番大切なあなたへ p37

他の家の子と自分の子を比べてる時点で、
暇人だったと思い知らされました。
本来は自分の子を考えてるだけでも忙しいはずなのに。

子育ては忙しいので、「人様のことをとやかく言ってる暇はない」と思うくらいでちょうどいいと思いました。

・無敵≠戦うすべての人に勝つこと

無敵と聞くと、非の打ち所がなく、完璧というイメージを持ってました。
まさに「完璧で欠点がない」が相応しいです。

しかし、ここでの無敵は、
私のイメージとは逆でした。

他人と闘わなくなったら楽になれる。
全部、負けていると思ったら
楽だし、逆に強くなれる。


無敵とは「誰とも闘わない」強さのことだから。

世界で一番大切なあなたへ p70

日常生活ネット上関係なく、議論や戦いを仕掛けてくる人がたくさんいます。

「正しいのは私」「あなたより私の方が上」
そう誇示したくて仕方がない様子。

戦いを仕掛けられたら戦いで返したくなります。
しかし、本当の無敵とは「私は負けてるから」と戦いに乗らないことです。

つい乗ってしまいがちだけど、自分のダメなところや負けを認められる人は、本当の意味で強い人と気づきになりました。

「他人と争わない」は処世術だと思います。

・感想

久しぶりに読み返しました。
子育て中の人に向けて書かれているわけではありませんが、「この心がけがあったらもっと子育てが楽になっていた」と感じました。

この本が発売した時点で既に長男は4歳でした。
「まだ、自分が変わるには遅くないよね」と自分に言い聞かせています。

1ページで完結する作りになっているため、
体調が悪い時でも無理なく読める構成です。

なぜかモヤモヤすると思ったら、オススメしたい本です。

以上、ちえでした。
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