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「おしゃれは浮ついた人間のやること」 そう言われてきた私が反論できるようになった本【服は、あなた。】政近準子著

「たかが洋服でしょ?」
「人は外見より中身。服装に気を使うのは薄っぺらい人間のやること」
「中身で勝負するからいい」

こんなこと思っていませんか。

私は田舎で育ってきたので、そう言っている人が珍しくありませんでした。
特に年配の方に多かったです。

それに異を唱えたのが今回の本です。
「服にはどう生きていきたいのか。その人自身が現れている」

著者の政近準子さんはそう主張します。
彼女はパーソナルスタイリストとして
2万人以上の人をスタイリングしてきました。

この本を読んだ後は「私は中身で勝負するから見た目はいい」とは言えなくなりました。
外見も含めての中身だと改めて思いました。


・気づき1.服選びのスタイルは、人生そのもの

「お金がない」「太っているから」
そう言って、服装を整えることを諦めていませんか。

そういう人は毎日言い訳ばかり。
著者に対して「厳しいこと言うなぁ」と思いつつも
「当然」と思いました。

私自身は元々おしゃれ好きなので
そういう感覚がありませんでした。

小学校高学年の時、子ども服のサイズが合わず、
大人用のMサイズを買っていました。 
※小学校卒業の時点で身長は158cm。今と4cmしか変わらない。

今ならおしゃれなものもたくさんありますが、
当時は「おばさん向けのものが多い」と感じていました。

合うサイズがないので、その中でも気に入ったデザインのものを必死になって探していました。

母もできるだけ、私が気に入りそうなものを
一緒に探してくれました。

同学年の女子にしては、
縦も横も大きかったあったかもしれません。
一般的な可愛い洋服は着れませんでした。
それでも「おしゃれがしたい」という気持ちは諦められませんでした。

子供の頃はどうしても
保護者の意向で左右されるかもしれません。
しかし、大人になれば自分で選ぶことができます。

「妥協する」という選択肢がなかった
うちの母の偉大さに気づきました。

・気づき2.制服こそ本性は見抜かれる

職業によっては制服があるかもしれません。
私は薬剤師として働いていましたが、
白衣を着ていました。
病院で働いている同級生によると
上下制服があるとのことです。

「決まり」にあきらめている女性に幸せはやってきません。

服は、あなた。 p82

驚いたのは、制服だからこそ
その人の本性が出てくるということです。

どうしても職業上制約はあります。
その中で、
靴下は自分のお気に入りのものを履いたり、
スカーフの結び方を少し変えたりするなど
できる範囲で工夫してる人は違うとのことでした。

どうしても制服と聞くと
校則が厳しかった中学時代を思い出します。
「ダサい制服は何をしてもダサい」と友人が言ってたくらいです。
それでも諦めたらいけないと気づかされました。

・気づき3.変な人が寄ってくる理由

あなたはありませんか?
なぜか胡散臭い起業家が寄ってきた経験。

全身ブランド品で固めているけど、
事務所はアパートの一室、
郵便受けがあるだけという状態です。
さらにその人の友人も同じ雰囲気がします。

変な人が寄ってくるのは、あなたにも同じ「ニオイ」がするからとのことです。
まさに「類は友を呼ぶ」ですね。

そういう人が寄ってきてほしくなければ
自分自身を省みたほうが良さそうです。

・Todo1.今ある服を大切に扱う

自分にぴったりで、全て理想の洋服に買い替える。
お金がある人はやってみたらいいかもしれません。
しかし、私も含めて多くの人は
そこまでのお金をかけられないと思います。

私自身も「手持ちの洋服を全て買い替えろ」と言われたら難しいです。

著者からこんな提案がありました。
「今自分の手元にある洋服を大切に扱いましょう」

これなら私でもできそうです。

シミや汚れがあったらきちんと落とす、
ボタンが取れていたら縫い付ける、
破れていたら補修するなどです。

このくらいならお金をかけなくても
できそうと思いました。

・Todo2.豊かな暮らしは工夫次第でできる

「私はお金がないから」と
言い訳をしてしまいそうです。

しかし豊かな暮らしは
必ずしもお金をかける必要はないとのことです。

本書では、具体例として
コンビニのお弁当を買うのと、
自宅でご飯を炊いておにぎりを持ってくることを
比較していました。

私自身、時々コンビニのお弁当を買いますが、
栄養バランスをある程度考えると、
一食1000円は予算を考えたいです。
500円では難しいと感じます。

しかし、自宅でおにぎりを作ったり、
お弁当を作ればもっと低予算で作れます。

時間はかかるものの、自宅でお気に入りのティーバッグでお茶を作ってきたり、おにぎりを持参したりしたら、費用は安く済みます。

こだわりの食材を使っても、
極端に高くなることはありません。

確かにこれなら
豊かな暮らしはできると実感しました。

今なら、低コストで、豊かな暮らしができる方法が書かれている本がたくさんあります。
本屋さんで探してみるといいかもしれません。

・Todo3.靴を磨く

スニーカーを去年買いましたが、革製です。

学生の時、ヒールのかかとを修理していたお店で
お手入れグッズを買ったことがあります。
しかし、しばらくは手入れをするような靴を持っていなかったので使うことはありませんでした。

使い方がよくわからないので
調べてから使おうと思います。

スニーカーは使ってるうちに革が剥けて
ボロボロになります。
もしかして手入れをしたら
少しは長持ちするようになるのでしょうか。
実験します。

・感想

服装が整っていない人間が
中身まで見てもらえるでしょうか。
それは難しいと思いました。

そもそも中身も外見も一致しているので、
勝負するはずの中身も
それなりではないかと思ってしまいました。

見た目を整えることを放棄している人は、
あれこれ言い訳をしているイメージを
持ってしまいました。

自分はそうなりたくないので、
できる範囲で整えます。

今回の本を読んでみて、
洋服選びにこだわり、手入れをしようと思いました。

大学生の時が持ってる服の量がピークでした。
その頃に比べたら、今は1/4くらいでしょう。
だいぶ減りました。

衣替えも、引き出しの奥と手前を入れ替えるだけで終わります。
ハンガーに洋服がたくさんかかっていないので、
年中冬のコートを置いていても
気にならないくらいです。

皮肉にも手持ちの洋服の量を減らすことで、
一着一着を大切に扱うようになりました。

洋服が大好きな人なら、たくさん持っていても
大切に扱えるかもしれません。
しかし、私は多すぎると扱えませんでした。

これからも洋服を一着一着を大切に扱い、
豊かな暮らしをできるよう工夫していきたいです。

以上、ちえでした。
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