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【思考停止という病】を読んで

こんにちは、憂鬱なるスパイダーです。
先ほど読み終えた本の感想を書いてみようと思います。
※今回もアウトプットの練習です。
読んだ本はこちら、

認知科学者である、苫米地英人氏が執筆した【思考停止という病】。

はじめに

この本を読もうと思ったきっかけは、昨日投稿した記事を書き終えたときに感じた、「考える能力の衰え」です。

社会人になってからというもの、「自分で1から何かを考え、言語化する」ということをほとんどしなくなったからか、自分の思考でさえ、アウトプットすることが難しくなっているのを感じました。

普段仕事で作成する書類は、全て過去の例を踏襲したりブラッシュアップっしたもので、自分でクリエイティブな活動をする機会がありません。自分で考えることはなく、思考が止まっている状態です。

せめて、私生活では思考停止の状態で生活することを辞めようと思い、Kindleで購入。昼休みも読み続け、先ほど読了しました。

筆者の苫米地 英人さんは、様々な大学で知能に関する研究を行っており、思考についてはエキスパートです。

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そのため、専門用語や、普段聞きなれないカタカナが多く登場しますが、文脈からおおよその意味を感じ取って読みました。

この記事では、自分なりに解釈した内容を、なるべくわかりやすく、印象に残った部分を掻い摘んで紹介していきます。

MtGの記事から知って下さった方もいると思うので、多少MtGも織り交ぜながら書こうと思います。

では、本編に入ります。

Chapter 1 創造的問題解決とはなにか

「考える」ということは、大きく分けて以下の2つ

①物理的な脳の活動
②創造的問題解決

ここで言う①の物理的な脳の活動は、脳のカロリー消費。つまり、生きている限り、この①は止まることなく、思考を続ける。
つまり、物理的な脳の活動に関しては、誰でも思考をしていると言える。

一方、②創造的問題解決 については、クリエイティブな思考。
私は、長らくこれから遠ざかっていたと思います。

過去の人が作った資料を焼き直し、上司の意見に従い、自分で創造することから遠ざかっていました。

社会人になった当初は、古臭いやり方に疑問を持っていましたが、いまではそれに疑問を持つこともなくなりました。
周りの人間が、慣習に従うように、自分も知らず知らずのうちに同じようになっていました。

もちろん、課題をみつけることも多少ありますが、それは多くの場合「過去のブラッシュアップ」に過ぎず、新しいことに取り組むことは、ほとんどありません。
これは、日本人が古来より受け継いでいる「儒教」の「親や目上の人に孝行しなさい」という考えが原因のひとつであり、現状維持が安全であるから、そこから変化しようとしないのです。
また、古くから刷り込まれている「ことなかれ主義」もこの原因のひとつです。

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苫米地氏は、クリエイティブな思考をするためには、現状を疑うことが必要だと語っています。
私が社会人になりたての頃に抱いた「こんな古いやりかたなんだ」というような疑問は、そこで生活し、慣れていくうちに抱けなくなっていきます。

創造的問題解決は、問題意識から生まれます。しかし、慣れによって、問題に気付くセンサーが機能しなくなります。

そうならないためには、自分の世界を、一歩外の世界から見ることが必要です。

思考の世界では、これを「思考のヒルクライミング」と呼びます。

では、思考のヒルクライミングを含め、自分で考える癖をつけるためには、どうすればよいのでしょうか。


Chapter 2 考えるためには

「考える」ためには何が必要でしょうか。

最も必要なのは、知識です。それも、部分的なものでなく、全体を俯瞰できる知識。

たとえば、《Wood Elemental》について、

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MtGプレイヤーであれば、この能力を読んで、《Wood Elemental》が弱いカードだと理解できます。
しかし、MtGを知らない人が見たら、どうでしょう

・古くて強そう
・他のカードと比べて価格が高いから強そう
・イラストが強そう

ルールや、環境を知らない(全体を俯瞰できない)人は、《Wood Elemental》が弱いことを理解できないのです。

また、私は新聞を読む際、経済に知識が乏しいので、経済系の記事は、ほとんど頭に入ってきません。
これも、知識がないことが原因で、もし経済を学んでいたら、その記事も知識として取り入れることが出来る筈です。

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こういった、知識がないことで、「考える」対象から自動的に外れてしまうものがあります。
これは「ストコーマ」というフィルタのせいで、読書をしたり、ランダムに情報を取って読むことで、このフィルタが外れ、考える対象を増やすことが出来ます。

また、読書をする際に、本をランダムで選ぶことも必要です。

なぜなら、人間は、自分の好きなものや、同じ思想をもつものに偏って本を選んでしまうので、新しい知見や、新しい分野の知識を増やすためには、情報を自分で選んで意味がないのです。

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「考える」ために、興味がない分野の情報も積極的に取っていこうと思います。
新しい価値観や、考え方を知るだけで、思考の幅は大きく広がるはずです。


Chapter 3 認知バイアスを壊す

Chapter 1 で、創造的問題解決のために、問題意識を持つ必要があることを紹介しました。

問題意識を持つためには、自分を外から見ることが必要です。
そのためには、何をすれば良いのでしょうか?

手っ取り早いのは、「なんでも疑ってみること」です。

たとえば、「刺身を食べるときは醤油をつける」こと
常識とされていますが、こちらの記事では、オリーブオイル・ごま油・にんにく・焼き肉のタレなど様々な方法を試しています。

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「常識を疑え」というのは簡単ですが、自分を外から眺めることが出来ないと、なかなかできることではありません。
私がやろうと思っているのは、「自分が海外に住んでいる」という設定で日本の文化を眺めることです。
正しいやり方かどうかはわかりませんが、日本独自の文化は、これまで生きる中で自分の「常識」になってしまており、疑うことが難しいからです。

私たちが常識と信じているものを疑うことから、創造的問題解決がはじまります。そのためには、一歩はずれた場所から全体を俯瞰することが必要です。

Chapter 4 おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。

本を1日で読み終えたのは、1年ぶりでした。
しかし、それだけ引き込まれる内容でした。

読んだ中で、大切だと思った部分を抜粋して紹介しましたが、今回紹介しなかった部分にも、非常に興味深い内容が盛り込まれていました。
たとえば、「やりたいこ・やらされること、リラックス状態・ストレス状態の関係」の話は、気分がむいたら追記で紹介したい内容です。

概要だけ紹介させていただきましたが、気になる方はぜひ読んでみて下さい。


以上、【思考停止という病】の紹介でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
今後も不定期で更新をしますので、よろしければまた読んで下さい。

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