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故郷を追われたあなたへ。
日本にも難民が逃れてきていることを知っていますか?
今日あなたが街ですれ違った外国人は、もしかしたら母国を追われて、慣れない環境の中毎日を必死で生きている人かもしれません。
そんな難民の方と交わした、これまでの人生で最も印象に残っている「乾杯」のお話をしたいと思います。
どうも、もんぶらんです。
私は日本にやってきた難民の方を支援する活動に関わっていたことがあります。その中で、日本で働くために言葉や文化を勉強している人たちと交流する機会がありました。
彼らと一緒にご飯を食べることになり、オレンジジュースで乾杯しようとしたときのこと。
私の隣に座っていた方が、自分のコップを私のコップよりも下の位置に持ってきて、「いつもありがとうございます」と言ったのです。
「とんでもないです」と頭を下げ合ったのですが、私の心には様々な思いがこみ上げました。
相手は私よりずっと年上で、私は社会も知らないほんの小娘で。
「これだけのリスペクトをもって接してくれるなんて」という嬉しさと、「そんなに遜られるほどのことは何もできていないのに」という悔しさが、複雑に絡み合って心の中に渦巻いていました。
当時の私は支援する側で、相手は支援される側でしたから、立場的にはおかしなことではないのかもしれません。それでも私にとって、とても衝撃的な瞬間でした。
難民の方の中には、明日の寝床もない人たちが少なくないのです。しかし、私個人では彼らの生活を保障してあげることができない。
自分という存在の小ささと力不足を痛感し、苦しくなりました。
「日本人は親切に助けてくれて優しい。早く日本語を覚えて日本のために働きたいんだ」
そう話してくれたあの方の笑顔は一生忘れないでしょう。
今、彼らは安全な場所で安心できる生活を送れているだろうか。
暑い日が続くけれど、涼しい場所で休めているかな。
コロナの影響を受けて辛い思いをしていないだろうか。
せめて彼らへ向けられる偏見の目が少しでもなくなるように、彼らのことをこうして発信する。それが、今日も日本のどこかで頑張っている彼らの力になるために、ちっぽけな私ができることなのです。
故郷を追われたあなたへ。
いつか再会できたら、また乾杯しましょう。
そして...
一刻も早く、世界のどこにいても安全に暮らせる世界になりますように。
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