なぜ、いくら勉強しても人との関係が上手くいかないのか?

最近は恋愛も勉強するものらしいです。

コミュニケーションの基礎を学んで、会話術を学んで、デートでのマナーを学んで、人間心理まで学んで、それでようやく恋愛する準備が整ったというわけです。

何かを学ぶのは素晴らしいことですが、あれこれ学んでいるうちに婚期を逃してしまうんじゃないかと心配になります。

そもそも恋愛ってなんだろう?と思うのです。

座学で学べるものなのでしょうか?知識があれば恋愛は有利なのでしょうか?

どんな知識があれば、相手と楽しい時間を過ごしたり良い関係を築いたりできるんでしょう?

私は、恋愛は経験からしか学べないと思っています。

でも最近はそういう風潮ではないようです。

ネットをちょっと検索すると、恋愛に関する記事が恐ろしいほどたくさん出てきます。

本屋にも大量の恋愛本があります。

多くの結婚相談所が恋愛講座を開催して、デートのマナーについて教えています。

恋愛においてもまずは「知識」が重要ということらしいです。

何事も効率重視の世の中ですから、ある意味仕方がないのかもしれませんね。

「速やかに学んで、速やかに結果を出せ」です。

でも、本当に大切なことは経験からしか学べません。

書物やウェブ、講座で学べるものは、あくまで「知識」です。

いくらたくさん学んでも「知恵」にはなりません。

「知識」とは言葉で表せるもので、本やウェブで視聴できるものです。

これに対して「知恵」は、言葉で表せないもので「経験」や「人間」を通じてしか掴めないものです。

いわゆる経験値です。

人間関係なら、直接会って、話をして笑って、誤解があったりケンカしたりして、それでも相手を理解しようと努め、そんなことを嫌になるほど繰り返して、やっとちょっと経験値が上がるというものです。

別な人と会ったら、またそこから経験値を積み上げていく必要があります。

同じ人は二人といませんから。

たまに、ケンカしたことないというカップルがいますが、それは単にそこまで相手に踏み込んでいないだけで、いつまでも壁越しに付き合っているようなものです。お互いに我関せずです。そのうちうつ病になるに決まってます。

そして、うつ病を治すためにまた本を買って読むのです。

どこまでいっても「知識」に頼ろうとするのです。

「こんな研究結果があって、偉い先生がこんなことを言っていて、この本にも同じことが書いてあって…」という具合です。

今どきの人は恋愛も子育てもそうです。

お勉強ばかりしていて、人との関係が良くなるのなら苦労は要りません。

心理学を勉強したら、相手への理解が深まるのか?

もし「知識」で人間関係が上達するのなら、これだけ情報過多の昨今ですから、もうSNSにいる全員が、達人や名人の域に達していても不思議はないはず。

でもそうなっていませんよね?

なぜでしょうね?

どうして恋愛も結婚もしたことがない人が増えているんでしょう?

本当に不思議だと思いませんか?

なぜ、いくら勉強しても人との関係が上手くいかないのでしょう?

答えは、勉強ばかりしているからですよ。

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