和歌


古今和歌集、サイコー。
シリーズにしてください( ´艸`)

ちなみに、わたしの好きなお歌の一つは、これ。

恋ひ恋ひて 稀(まれ)にこよひぞ 逢坂の 
木綿(ゆふ)つけ鳥は 鳴かずもあらなむ
           

よみ人しらず

会ひたくて会ひたくてやっと会へた今夜、
もう二度と明けないで。
・・・って歌ですよね。

でも、恋するふたりを包んで逢はせてくれてゐる夜は、必ず尽きる・・・
永遠に続いてほしいこの瞬間、
そのときに、恋に性愛の火がつく。
恋をするほどに若い男女、
その若いからだは、恋を情熱の炎にするためにある。

燃え上がったふたりのからだは、夜が明けるまで、
どんなに激しく狂ほしく、互ひのこころを求めて愛し合ふのだらうか。

・・・なんてスケベなことを思ひめぐらせてしまひ、
モロな描写が売りの野暮な〇ルノより想像を掻き立てられて、
あやうく萌え死にしさうになりました。

いやいや、しかし、下品なわたしが勝手な妄想を抱きましたが、
ふたりで仲良くお話してただけかもしれませんね( ´艸`)

力をも入れずして天地(あめつち)を動かし
目に見えぬ鬼神(おにかみ)をもあはれと思はせ
男女(をとこをむな)の中をもやはらげ
猛きもののふの心をも慰むるは歌なり


 

ともかく、言の葉ってすごい。


ついでに野暮な政治的スピーチを付け加へると、

この歌、天地(あめつち)ひらけ初まりける時より出でにけり

歌と共に生まれた日本、幼少時に和歌と漢文を意味なんか気にしないで丸暗記、といふ教育(ユダヤ人の教育と同じね。教育の本質は、かういふ幼児期の文化のエキスの詰込みによる人格知性の土台作りであって、<個性の引き出し>なんかでは絶対に無い)を失った今、
日本人は歌を詠めなくなり、当然、日本人は消えて、国際人(といふ名の属国の先住民)になってゐる。


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