誰かの救世主になったつもりか

「どうしたの?何かあったの?」
「話くらいなら聞くよ」
「あなたの助けになりたい」
そんな言葉を聞くたびに私は辟易する。
そんなに他人様の救世主になりたいのかと。
私は助けを求めていない。
むしろ、迷惑だ。
「私の悩みや不安がわかってたまるか」というのもあるが、問題なのは認識である。
こういう類の人間は基本、悩みや不安を抱えた人には興味を持つかもしれないがあくまでその人間の問題を解決したいだけの探偵気取りであって、悩みや不安の内容には心底興味を持っていない。
むしろ、人なんてどうでも良くて、
只々救世主になりたいだけである。
人を使った一人遊びで慰めているだけ。
そんな人間に救って欲しいとは微塵も思わない。
それを人は友情や信頼、愛などというが
私からすれば自己満足・お節介・救世主気取りとしか思わない。
もし、それが一般の基本通念というならば、
私は救世主にもなれないし、友情も信頼も愛もいらない。
例え、私に親身になる者がいるなら
私はこう言ってやる。
「誰かの救世主になったつもりか」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?