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国際女性デー 女性の働きやすさワースト2位の日本で大黒柱(女)になってみて

唐突ですが国際女性デーなので、主夫と暮らす20代女性として生きる感想を書いてみます。

私たちの生活


大黒柱の定義は分かりませんが、タイトルとして良かったので書いてしまいました。軽く背景を話すと、同棲もうすぐ丸2年、生活費は私が全て負担し、相手へのお小遣いを出しています。
お小遣いといっても、彼が使う金額全てというわけではなく、毎月定額(+ボーナス月はボーナス分)を支払うスタイルです。
代わりに彼は家事など全てやっています。私はたまにお皿を運んだりするくらいです。
男女逆なら典型的、むしろ古典的な専業主婦世帯だと思います。(子供はいません)

よかったこと


まだ2年ということもあり、基本的にはこのスタイルの生活でよかった〜!と思うことの方が多いです。
私は家事に1秒も時間を使わなくていいのが快適ですし、常に応援してくれる人が家にいるというのはとても心強いです。私は休んだり自分のことを気遣うことが苦手なので、それを代わりにやってくれる彼がいると心身ともに健康ですし、100%仕事と遊びを楽しめます。
私の場合、1人でも2人でも全力で仕事はしてしまうので、同じことなら彼のためになってる方が感謝もされるし嬉しいです。
彼も収入が安定して入ることで心身ともに健康ですし安定していて、創作活動にゆとりを持ってあたれているらしいです。料理も好きなので、食べて喜ぶ私がいるのがいいらしいです(えっへん)。

不便なこと


不便なことももちろんあります。自分達としては満足していても、友人や家族には心配されることの方が多いです。会社でも上司・同僚との関係性がいいので言ってますが、前職ではそれほど仲良くなかったので何も言いませんでした。
「なんで相手は働かないの?いつまで?」「大丈夫?」「お小遣いまで出してるの⁈ 偉すぎる」「自分のお金を人にあげれるなんてすごいね、、、。私にはできないわ笑」「ぷぅちゃんがいいならいいけど、、、」「もっといい人いるでしょ」などなど、色々な心配の言葉を今までいただいてきました。
自分も逆の立場だったら心配しちゃうと思います。ですが、言われる側になると、「わー、男女逆だったらきっと、甲斐性あるキャラでむしろ褒められたんだろうな」とか、「まだまだ女性は経済的に自立してても相手を養えるわけない、というふうに思われてるんだ」とかいう感情が強く、なんだか責められてる気分になります。
ホストに貢いでるならともかく、家事サービスを受けてるからその分の対価を支払ってるだけなのですが、あまり伝わりません。
もちろん理解のある友達も面白がっている友達も多く、普段特に困ってはいないのですが、たまに出会うチクチク言葉は地味に蓄積していくのです。

日本社会への願い

報道では、今回日本が女性の働きやすさワースト2位だった理由として、「家庭か仕事かの選択を迫られているから」とありました。この場合私は子供もいませんし、仕事に全振りで家庭は相手に任せているので仕事を選択したことになるのでしょう。
元々家庭側の願望がないのと、子育て家庭でもないので、「ちょっと心に積み重なるチクチク言葉」なんてものは大変小さな悩みだと思います。
ですが、誰にも直接的な迷惑をかけず、仕事もむしろ専念できている状態ですら、やっぱり不便に思う言葉に多く出会いその度落ち込み考え直します。「まぁ、いいんじゃない、、、?」と認められることはあっても、褒められたり羨ましがられてモチベーションになることはほぼないです。

人に直接迷惑をかけてなくてもこうなのに、この上さらに子供を産み、育児との両立のために時短や早退、突然の欠勤をしながらキャリアも積まなくてはならない方がどれだけ不便を抱えているのか計り知れません。
子育ては男性パートナーメインでされている女性も、「子供を放っておいて」などといまだに言われたり、空気を出されたりするのが容易に想像がつきます。
身近でないライフスタイルに批判的になるなというのは難しいですが、口や空気に出す前に一歩立ち止まってみてもいいのではないでしょうか?
相手が傷つかないか、自分の言葉によって立ち止まってしまう可能性がないか、もう少し慎重になってもよいのではないでしょうか?
その慎重さが、気遣いが、後の世代の納税者を増やし、きっとあなたのことも助けてくれると思います。

未知のライフスタイルも楽しめる社会を願います。

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