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熊本の大学生によるスポーツ語り!④-1
こんにちは!スポーツ大好き!熊本の大学生です!
突然ですが皆さん、スポーツはお好きですか?
最近、多方面で「スポーツ」というものがすごく注目を集めていますね。
サッカーアジア杯での快挙や、バスケットボールのパリ五輪内定。
世界に名をとどろかせる日本人ボクサーや、
メジャーリーグで活躍する日本人選手。
スポーツを通じた健康づくり、スポーツを通じた教育。
ああ、スポーツって素晴らしいな。と思ったら。
高校・大学等部活動での体罰、薬物、賭博、虐待、いじめ。
アスリートへの性被害や、他を顧みないルール違反。
今や全人類が否応に関わらず、あらゆる形で「スポーツ」という文化を享受しています。
スポーツは、それを「する」ことで活躍する人もいれば、「見る」ことで応援する人もいるし、それらを「支える」人も居る。
「する」人によっては世界中の人々に勇気と、感動と、笑顔を届ける。
「する」人によっては、暴力で人間の命を終わらせることもある。
「見る」人によっては、「する」人の背中を押せることがある。
「見る」人によっては、思い上がりで不必要に「する」人を追い込む。
私は、スポーツを見る度に思うのです。
こうも、そのときどきで顔を変えるスポーツって、一体なんなんだろう。
白熱電球はエジソンが発明し、人々に「光」をもたらしました。
iPhoneはジョブズの力で飛躍的に全世界に感染し、私達に「利便性」の先にあるあらゆる問題を見せつけています。
では、【スポーツの起源】って何なのでしょうか。
スポーツはいつどこで誰が始め、いま私達に何をみせているのでしょうか。
今回は「スポーツ×歴史」をテーマに、スポーツの始まりを紐解いていきます。
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スポーツの起源は先史・古代!?
①先史時代のスポーツ文化
先史時代、人々が狩りと採取をしていたのは1日のうち「3時間程度」だったことを皆さんご存じでしょうか!?
実はこの時代、人々は短期決戦で食料の確保に勤しみ、それ以外の時間は余暇の時間としていたそうなんです。このときのスポーツは、まさにこの余暇の中心活動。狩猟の練習や、純粋な遊びとして、そしてときには通過儀礼としてスポーツを活用していました。ここが、スポーツの起源であると言われています。
②古代、スポーツと戦争
古代に入ると、スポーツの様相はガラッと変わります。
この時代、人々は「蓄え」を奪い合う「戦争」を沢山行いました。俄然、余暇活動としてのスポーツは、ことメソポタミア、ミケーネ、ギリシア
などでは「軍事訓練」に活用されるようになります。特にギリシアでは「つねに第一人者であれ、また他のすべての者に抜きんでよ」という観念が競技理想となり、誰しもが身体を鍛え、激しく粗暴な戦いに勝つことが美であると信じて訓練に勤しみました。
この時代、ギリシアで行われていた「オリンピック」は実は「平和の祭典」とはほど遠く、身も心も優れていること(「美と善」であること)を大衆に見せつける格好の場として、完全に女性を排除したうえで、レスリングやパンクラティオンなどの非常に粗暴なスポーツが沢山行われていました。
ちなみにエジプトやクレタ、ローマではまたスポーツの様相が違っており、クレタでは穏やかに豊穣儀礼としてのスポーツを、エジプトやローマでは、スペクテイター・スポーツ(観覧が最大目的のスポーツ)が主流になっていたそうです。
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画一化される中世のスポーツ
古代、各地でバラバラに行われていたスポーツが画一化され今のスポーツ文化に繋がるターニングポイントが、この中世です。
古代の粗暴なスポーツは中世では一気にルールが統一されてグローバル化し、馬車競争は今の馬術に、球技はテニスに、徒歩での競争は今の陸上競技に、といった具合に今のスポーツの原型を作っています。
ちなみに、中世になると国ができ、やがて争いという横での対立は、国内での「身分」という縦の対立へと繋がっていきます。ことスポーツにおいて、中世のスポーツ活動は「貴族」から発信されていったものでした。
農民や市民がスポーツを楽しめたのは祝祭日だけだった、とも言われていることから、今のスポーツは貴族の活動から始まったと行っても過言ではないでしょう。
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今のスポーツってなに?
では、中世のスポーツはどのようにして近代、現代のスポーツへと発展していったのでしょうか。
①「そもそも今のスポーツってなに?」②「一度滅びたスポーツ」「復興する近代スポーツ」の3つのポイントに沿ってまとめていきます。
①そもそも今のスポーツってなに?
今回の話で繰り返し取り上げている「今のスポーツ」とは、学術的には「近代スポーツ」のことを指します。この近代スポーツは18~19世紀にイギリスで体系づけられたといわれており、古代における「暴力的なスポーツ」を、中世→近代と「流血の少ない形」へ昇華させてきた、近代の産物であり文明化の過程であると言われています。しかしこの過程には一度、スポーツが滅んだ過去があります。それが中世の貴族中心の「アマチュアリズム」スポーツです。
②一度滅びたスポーツ
先述した通り、中世におけるスポーツの発信元はその大部分が「貴族」によるものでした。このとき貴族や中間労働階級の人々は「アマチュアリズム」という概念を唱え、「スポーツとはお金や時間に余裕のある人だけが、趣味として取り組むべきものである。」という方針を打ち出したのです。(こちらについては別章で詳述します。)これにより、特に市民や農民はスポーツにおおっぴらに取り組むことができなくなり、もはやスポーツはただの「中流・上流階級の道楽」と化します。この時、スポーツは一度滅びたのです。
③復興する近代スポーツ
貴族の道楽と化したスポーツですが、近代~現代にかけて少しずつ、誰しもが取り組めるものへと変化を遂げていきます。その一端を担ったのが、ピエールド・クーベルタンが主導した近代オリンピックの開催。彼はスポーツの教育的性格や平和構築機能に見いだされ、古代オリンピックとは違う近代にふさわしい形で、1896年ギリシア・アテネにて第一回の近代オリンピックを開催しました。この近代オリンピックは長い時の変遷とともに多くの国の多くの人々を巻き込んでいき、スポーツが飛躍的にグローバル化を果たすきっかけとなります。プロでもアマチュアでも、誰しもがスポーツに取り組んでいい、という概念を作り上げたといっても過言ではない、世界最大のスポーツイベントとなっています。
といっても、もちろんオリンピックを復活させたくらいで貴族の作り上げたスポーツの観念がすぐに変わるわけではありません。これに関して、オリンピックと一緒にスポーツのグローバル化を推し進めたもう一つの要因が「サッカーW杯」です。
次章ではこのサッカーW杯について触れつつ、近代スポーツの形成の核心についてまとめていきます。
TO BE CONTINUED…
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