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スポーツにまつわる思い出話

スポーツの秋ということで、学生時代のスポーツにまつわる話をしたいと思います。

中学の時でした。
部活を決める時にテニス部か卓球部で迷いました。
しかしテニスの華やかなウェアを着て華麗にやれる自信もありません…炎天下もきつそうだし費用もかかりそうです。
それで卓球部に入りました。

楽しいのですがみんなとのレベル差が開いていくのを実感していました。夏休みになる頃、日頃から雰囲気の違いを感じていましたがそれが顕著になっていきました。私以外の子たちが夜の街で遊ぶヤンチャさを発揮していったのです。
そんな頃、卓球の大会で新人戦があり私以外の子たちは勝ち抜き私は惨敗という結果でした。
根気の無い私はとうとう文化系の部活へ転部することにしました。余談ですが私が抜けた後に彼女らは優勝しました。

それ以来運動を積極的にやる事もなかったのですが体育の時間はあります。
そう言えば小学生の頃のドッジボール…ボールが怖くて逃げ回っていました。小動物のように逃げ上手なのかラストに残る事が多かったのです。最後の1人になって全員から狙われる恐怖…

話を戻しましょう。中学の体育の時間でのバレーボールは陣地があり私のミスが明らかになりますから、どちらか選べばバスケットボールの方が好きでした。
これはもちろん逃げの実力が広い範囲で発揮できるからです。
しかし、せっかく逃げたのにボールが飛んできます。当たり前のことです…そう言う競技なのですから。当然、慌てて仲間にボールをパスします。

体育館が工事中だったのか当時は炎天下の校庭の一角で体育の授業をしていました。元、同じ卓球部だったヤンチャな友人がそんな私の様子の一部始終を観察していました。休み時間に彼女は爆笑しながら、「あんた、ボールから逃げ回っていたでしょう!観てたら笑えた」と。その通りです。さすがの観察力。
そのヤンチャな友人たちは夜の街で覚えた流行りのダンスを昼休みに私に教えてくれました。あまりのリズム感の無さに隣のクラスの元同級生などが集まり、また笑って見ていました。私本人は結構楽しんでいたのですが…

そして高校進学。
バスに乗り遅れがちな私。乗り遅れた時には歩けば30分以上の道のりです。次を待てば完全に遅刻。
意を決して走りました。バスが通るのはいわゆる大通り。私は斜めの横筋を通り信号の待ち時間をあれこれ考えて近道を走りました。わりと脳トレにもなります。ある時、抜け道を通ったあとに大通りの向こうを斜めに見るとバスが信号で止まっているではありませんか! 「行けるぞ!」そう確信した私は信号待ちのバスを追い越し無事に登校。そんな日もありました。バスの運転手さんも「アホな高校生がいる」と笑っていたことでしょう。

そんなある日、その脚力を試す時が来ました。スポーツテストです。
短距離は校庭に引かれた2レーンで走るのですが横が陸上部でした。元来つられやすい私は彼女が6秒代。私は7.1秒というタイムを叩き出しました。女子では速いタイムです。まぐれだったかもしれません。

次は走り幅跳び。今度は順番待ちをしてる間にトイレに行きたくなってしまいました。自分の番が来たら、それは必死で飛びました。そして一目散でトイレにと向かいました。帰ってくると、みんなが騒いでいるのです。
なんと4メートル6センチを記録していました!
女子の平均が現在3メートル10センチ前後ですから、これは大騒ぎです。
しかし陸上部にスカウトされることも無くリレー選手に抜擢されることも無く、平凡な帰宅部として高校生活を送っていました。

そんな徒歩帰宅中、中学時代の卓球部の友人にばったり会いました。彼女は幼い女の子と手を繋いでベビーカーを押していました。その子と笑顔で立ち話をしました。
彼女は優しくてたくましいお母さんの顔になっていました。

スポーツの秋。
学生時代にテニスや卓球をやっていたら楽しかったでしょうに…
歩くことから始めたいと思います。







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