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私の感覚を理解するのは私だけ #19

土日祝は井戸端会議 #6


夏休み!

小学校から高校までは夏休みが大好きだったが同時に苦痛でもあった。

…大量の宿題…

祖母の家が北海道だったので夏と冬には毎年帰省していたが、宿題ももちろんお供に。
思い切り遊びたいのに宿題が…!
嫌で嫌で仕方なかった。

私はグダグダやるタイプだったので無計画に宿題は進めていた。

楽しいおばあちゃんちには苦痛の宿題が付き物、という記憶が定着しているので大人になった今でも、その気持ちを思い出すだけでゾッとする。

だから、大人になってよかったなぁと思う事の一つは夏休みと冬休みの宿題が無くなったこと。
もう一つは定期テストから解放された事。

こんなもん。

大人って自分で好きな所に行けるし、働いて欲しい物も買えるし、嫌いな物は食べなくても大丈夫。好きな物だけ食べても誰にも怒られない。お休みの日は何時に寝ても起きても、誰も文句言わない。

たくさんの良い事が大人っていっぱいあるのに、なぜか宿題と定期テストに縛られてない事が大人の最高の特権だと思わずにはいられない。

宿題を気にせず過ごしたおばあちゃんち、さいこう〜!!!!

ところで、特に夏は本屋さんにオススメの本や夏の特設コーナーがあるので見ていてワクワクする。ずっと読みたかったけど、いつもタイミングを失って読めていなかった本に再会したり、気になっていたがタイトルを忘れてしまっていた本に出会える。

文学作品から話題の新作までたくさん並べられているので、ドキドキが止まらない!そうやって推薦してくれると見逃していたものも見つけやすいし、新たな出会いのきっかけにもなるので夏の特設コーナーはトキメキでいっぱい!

そして夏のドキドキと言えば、怖い話…も忘れてはいけない。


私、グロテスク、スプラッター、サイコパス、胸くその悪さ、などなどそういった部分はAll OK!なんなら映画などはむしろ自分から進んでそういう系統を選んで見たりする。

ただ、、、

ホラーだけはどうしてもダメなのだ。
お化け、幽霊、悪魔、呪い…例え一億円を積まれても絶対に断る!と心に固く誓っている。

ホラーは一番怖いシーンが記憶に残りやすい。しかし、どれだけのお金があっても、恐怖の記憶を消すことができない。
そうなると私は夜にトイレも行けないし、お風呂に入っているときに鏡を覗くこともできないし、寝て目をつぶることも怖くて、もう日常生活に支障しかない!

小学生の頃、友達から女のオバケの怖い話を聞いた。そして最後に、「この話を聞いたあと、3日間のうちに一人でいる時にそのオバケに会う」と言われた。

こら!!
ちょっとまってよ!
そんな大切な事は最初に言ってよ!!
もう全部聞いちゃったじゃん!どうしてくれるの?!
知ってたら聞いてなかったのに!
どうしよう、嫌な事きいちゃったよ!

そこから3日間、私は学校の帰り道、1人になってから家までが怖くて怖くて仕方なかった。
友達とバイバイすると、エネルギーが続くまで全力で走った。
エネルギーが切れて歩き始めた時が本当に怖かった。

呪いの3日間を無事に過ぎて、ようやく私の平和な日常が戻ってきた。

そういえば、英語の授業で『貞子』を英語吹き替えで見る、というとんでもない企画を持ち出してくれた。
私の必死の抵抗と拒絶は、民主主義における賛成多数によって殺されてしまった。

そのかわり、私はその授業中に目をつぶり耳を塞ぐという対抗処置を取った。
数回に分けて視聴されていた『貞子』は何も分からない。
とりあえず思いっきり耳を塞いでいる手が本当に疲れた。
話の概要は友達に聞いた。笑って話してくれる友達が心から羨ましかった。

でも、人生において自らホラー要素には絶対に近づかない。
友達が稲川淳二さんの怖い話のお話会に行きとても楽しかったと教えてくれた。

絶対面白い、絶対怖い…。

怖いが全てにおいて優先されるので、そこで体験ができないエンターテイメントがあるのは悔しい…

けど、やっぱり怖いのはダメだ。

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